串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

ねぶた&津軽三味線三昧(出発)

2011年08月08日 | 旅-東北

17時40分、機関車に牽かれた特急寝台「日本海」が大阪駅10番ホームに入線。

群青色のきれいな車体。

発車まで7分ほどしかなく、あまりゆっくり写真も撮れず列車に乗り込む。

旅愁を誘うプレート。

こんなのを駅で見かけると、乗ってみたい・・・と、いう誘惑にかられたものだが、今日はこの列車に乗って青森へ行くんだ。

嬉しいという気持ちと、青森まで長いなぁ、そしてどんな旅になるんだろう・・・という不安が入り混じる。

私にあてがわれたのは右側の下段。

左側にどんな人が乗ってくるのだろうか?

心配だったが結局左側1番の上下段は最後まで誰も乗ってこなかった。

車内放送では、この日は全寝台が満席とか。

もしかしたら、この1番上下は予備の席として発売されずに置いてあるのだろうか?

だとしたら、この1号車2番下段がベストな席ではないだろうか?

上段ベッドの柵は頑丈なベルトだが、落ちないかちょっと心配。

座席に敷くシーツ、カバーのかかった毛布、枕、浴衣、ハンガー、スリッパの備品。

枕元には明るい読書灯。

片方に寝台が並び、通路を挟み窓は日本海側にある。

喫煙車だったが、夏休みなので子供連れの乗客も多く、気の毒にと心配するが、私と同じように喫煙車しか空いてなかったらしい。

しかし、喫煙する人は2~3人で、匂いや煙が充満する事はなかった。

喫煙者は減ったなぁ・・・と、実感。

狭い通路だが、腰掛ける折りたたみ椅子がある。

懐かしい紙コップ。

敦賀あたりだったろうか、月が見え陽が暮れようとしている。

A寝台を覗いてみた。

急行「きたぐに」と同じ並び方で、通路を挟み両側に寝台が並ぶ。

寝台幅は90センチ超でB寝台より20センチ程広い。

いい乗客と乗り合わせた。

オープンキャンパスで小樽まで行くというS君。

気さくで、おばちゃんの話もうんうんと聞いてくれる。

そして優しい!

京都から乗り込んで来た老ご夫婦は、下段が空いてなくて二人共上段。

「あれぇ・・・」と、奥さんの困った声を聞き、すかさず彼は自分の下段を譲ってあげる。

私でもあのタラップを上り下りする上段は嫌だから、その奥さんも上段なら困った事だろう。

かくして、そのご夫婦は3番の上下段。

S君は、私の上の寝台で一夜を明かす事になった。