東京マラソン2010の抽選結果が発表され、期待半分で通知メールを待っていたが、やはり8.9倍の壁は厚かった。
スポーツの秋になり、本格的なランニングシーズンを迎えたが、空前のマラソンブームとなっており、
そのブームの火付け役となった『東京マラソン2010』の抽選結果が待ち遠しかった。
来年2月開催の「東京マラソン2010」の申込みは、今年は8月一ヶ月で締め切られていたが、応募状況は、過去最高で、
フルと10Km 合わせて 311,144人となり、前回2009の19%増だったそうである。
何と倍率は、フルが8.5倍、10Kmが13.1倍となり、宝くじの領域となっていた。
この市民参加型大規模マラソンは、ニューヨーク・シテイマラソンやロンドンマラソン、ベルリンマラソンなど、
世界各地での同規模マラソンも、以前から同じ傾向が見られていた。
さらに、東京マラソンを抽選で外れた大量のランナーは、関東エリアでは、青梅マラソン、荒川市民マラソン、
佐倉マラソンなどに流れると見られており、申込み締め切りが例年と比べて以上に早くなっているのである。
この傾向は、秋の大会にも波及しており、11月の湘南マラソン、横浜マラソン、つくばマラソンも同様に早々に締め切られた。
長くマラソン愛好者としては、想像を超えた状況に、予定していた大会も締切られて戸惑いはあるが、このブームは大歓迎である。
管理者は、幸運にも第1回、2回とあの都心のど真ん中を走らせてもらったが、あの興奮は格別であり、筆舌しがたいものがある。
恐らく東京マラソンの人気ぶりは、さらに参加希望は増えるであろうが、選出方法に賛否両論が出てきている。
9人に一人という厳しい関門に対して、落選者優先枠を設けるとか、ボランテイア経験者優先とか姦しい。
最も公正な抽選方法は、結果として連続当選しようが、落選しようが、これは神のいたずらとしか言いようがないのでは・・・
ただ、現在もスポンサー枠や放送担当局選抜のタレント枠にも、もう少し検討すべき問題がありそうである。
オープンされていないので、具体的には判らないが、スポンサー枠は止むを得ないとして、
今年の松村のようなランナーを走らせるのは、いくら視聴率稼ぎとはいえ、一般ランナーに対して失礼である。
ニューヨークシテイやロンドンでも、色々な工夫がなされて、市民のお祭イベントとして定着しているが、
『東京マラソン』が、真に市民と共に楽しむお祭として『東京が一つになる日』になるためには、
市民とランナーと主催者が納得して一つになる事が欠かせない。