国政では外相辞任騒ぎや主婦年金問題などで、来年度予算審議すら宙に浮いているような状況で、予算関連法案成立のメドが立たないなど、政局の混迷が続いているが、統一地方選挙の告示日が目の前に迫っている。
先日、友人のお誘いを受けて地元選挙区の自民党支部総会に出席してきた。
当日は、地元出身の石原幹事長も見えるとあって、会場に着いて見ると、予想以上に参加者が多く広い市民会館はほぼ満席となっていました。
今や内政・外交ともに混迷が続く中で、国民の政治に対する不信と不安が増すばかりで、フラストレーションは極限に達していることの表れではないだろうか?
政治の世界は、一寸先は闇だと言われており、国政も衆議院がいつ解散総選挙になるか全く判らない状況で、集まった市民は、政情を語りながら熱気が高まっているのが、伝わってくる・・・
総会は、地元のとび職連合の木遣歌の熱唱で始まったが、江戸木遣の伝統を引き継ぐ威勢のよい木遣師の『そりゃやーとこせー よーいやーなー・・・・』の掛け声で景気づけされて、会場から拍手が鳴りやまなかった。
現政権への有権者からの信頼は、アンケート結果などからみても、明らかに失墜しているが、そもそもこの最大の根底は、自民党の衰退にあったもので、昨年の政権交代に期待したが、残念ながら民主党にはその政権担当能力が無かったことが、国民にとって不幸だったと考えている。
マスコミの情報によると、今、首長が掲げる地方の重要課題は、「地域経済の活性化」、「子育て支援や少子化対策」、「農林水産業の振興」、「地方自治体の財政再建」などを掲げているそうであるが、近づく統一選では、国民にすり寄るのではなく、この国、自治体の実態を正確に伝えて変革への道筋を示し身近な課題の議論を行って欲しいものである。
ゲストとして国会から掛けつけられた石原幹事長からは、挨拶の中で「世間をお騒がせしている都知事の息子です・・・」と、自己紹介があって場内の爆笑を誘ったが、早速、当日国会で行われた前原外相の違法献金問題についての幹事長会談の内容がいち早く紹介されていた。
自民党に対する国民の期待は、党の改革とともに、この国の改革に先頭に立って取り組んで欲しいと願っているのだ。
現在の国の窮状の原因は、自民党にありと言っても過言ではない。
地方選挙に臨む立候補者の紹介のあと、①日本の復元力を再生して成長戦略へ、②社会保障制度の充実のために、ばら撒きから割り勘へ、③効率的な小さな政府実現へなどの『変化への挑戦』の決意表明があったが、 「言うのは易く行いは難し」である。
我々国民も、物貰い要求ばかりから抜け出して、真剣にこの国の将来をどうすればいいのかを議論する時が来ていることを自覚して、政治家と向き合うべきであると痛感した。