地震大津波発生から1週間を迎えたが、依然として死者・行方不明者が1万5000人を超し、1万人近い多くの被災者が孤立して救援を待っておられると、報道されているが、何とか一刻も早く救援出来ないのかと、苛立ちを感じています。
今日は、地元の小学校の卒業式に参列したが、朝から計画停電が実施されていたので、「学校見守り隊」として、信号が止まっている学校周辺の交差点に立ち、児童達の通学の安全誘導を行ってから学校へと向かったが、卒業生の顔は、毎日通学時に見る顔とは違い光り輝いていた。
この日を祝うように、柔らかな光がふりそそぐ春の息吹を感じる快晴の日となっており、式会場の体育館入口には、開場を待つ保護者の列が出来ており、ご近所の父兄の顔も見られてお祝いムードが流れていた。
会場は、児童達の手作りの菜の花やパンジーのプランターが会場一杯に並べられていて、微かながら匂いが漂い、春の花の彩りを添えていた。
小規模校故に、今年の卒業生は2組60人でしたが、思い々々の服装に正装し、拍手で迎えられて会場に入場するときは、緊張して頬もこわばっている子もおり、歩幅も乱れるような足取りも見られていたようだ。
式の初めには、東北大地震・大津波で悲惨な被害に遭われた被災者を想い、お見舞いと互いに助け合って行こうと確認し合ったが、すすり泣く姿も見られて、想いを一つにしていたようだ。
卒業生が一人づつ6年の学校生活の想い出や将来の夢などを発表して、卒業証書を受け取っていたが、「ノーベル賞をもらえるように挑戦していきたい・・」とか、「運動会や修学旅行の想い出が忘れられない・・・」と、夢を語りながらも、先生や両親に感謝するメッセージを述べていたが、実に気持ち良く聞いていた。
学校長のお言葉では、「共に助け合う気持ち」や「ありがとうを言われる人になる」、「自分らしく生きよう」などのメッセージが伝えられたが、最後に卒業生全員で『自分を信じて、未来を信じて 新しい人生に出発します~ 』と力強い決意を示していた。
この日に唄われる曲は何だろうと興味を持っていたが、やはり例外ではなく、「Believe」と、「旅立ちの日に」が、在校生とともに、「今 別れの時 飛び立とう 未来信じて・・・ この広い大空に 夢を託して・・・・」と力強く合唱されていた。
新しい門出にあたり予想もしない大惨事を見せられたこの卒業生達は、どのように感じていたのだろうか?希望を失うことなく輝く未来に向けて、逞しく大空に羽ばたいて欲しいと願いながら、一人一人会場を出る卒業生に送る拍手は止まなかった。