3月末というのに、今年は桜の開花予想もあまり聞かれず開花が遅れそうに思えるほど寒い日々が続いているが、暖房も使えない家の中より快晴の外がましだろうと、久しぶりに江の島目指してジョギングへ・・・
マイコースの引地川遊歩道を通り鵠沼海岸に到着すると、この日も富士山の姿は見えず波も殆どなく、春の穏やかな海岸風景が望めていた。春休みに入っていたので、浜辺には少年サッカーチームが基礎練習に打ち込んでいて、元気な声がこだましていた。
引き潮の砂浜を片瀬漁港までゆっくりと歩を進めると、波打ち際にはワタリガニだろうか?何匹も打ち上げられていたり、美しいアーテステイックな古木などが見られ、この季節特有の静かな光景が見られた。
また、片瀬漁港では、鮮魚即売が行われており賑わいを見せていたが、目指す魚の種類が限られていたようで、魚選びが難しいそうだ。この日は、巨大なアオリイカが水揚げされていたが、余りに大きく手が出ない・・・
しばし、寄り道してから江の島の奥へと下道を経て奥津宮へ。 「江ノ島縁起」によれば、欽明天皇(552年)時代に、海底より隆起して天地が鳴動すること21日間で、出来た島となったそうで、中でも奥津宮が最も古く、現在大々的に建て直し工事が行われています。
この奥津宮周辺が、江ノ島では最大のパワースポットとして、人気を呼んでいるようで、頼朝が寄進したという石鳥居や、江戸時代の日本一の力持ちが奉納した力石(320KG)や亀石(亀甲石)と神木大イチョウなどが配置されており、強い開運気が漂うように感じてしまうから不思議です。
奥津宮本殿はシートを被り工事中でしたが、拝殿では訪れる人の列が出来て、次々に被災地に幸あれと祈願しているようです。拝殿の天井には、江戸の絵師・酒井抱一が描いた「八方睨の亀」が描かれており、どこから見てもこちらを睨んでいるように見えると有名です。
現在の画は、復元された模写画であるが、睨んでいるように見えますか?
すぐ隣には龍宮大神が祀られている龍宮(わだつみのみや)に参拝するが、江の島には龍が棲むと言われており、「天女と五頭龍伝説」など多くの伝説が残されているようで、島内は龍がシンボルでもある。
さらに江ノ島神社の本宮と言われ、龍神が棲む『岩屋』のある稚児が淵へと降りていくと、平日の為か、10人程の釣り人が見られるが、岩屋が定期点検のため休業だったせいか、訪れる人は少なかった。
稚児が淵は、「かながわ景勝50選」に選ばれており、波に浸食された岩肌や岩礁の果てに見える富士山や日没の光景は、実に美しいが、この日は富士山は見えなかったが、静かな青い海原が展望されていた。
波もない静かな岩肌を楽しんで後、島を離れて海岸へと戻ったが、片瀬東海岸には、人影もなく僅かに少年がひとり砂浜を走っていたのが印象的な光景であった。
海海しょく台地の岩を波が洗う景観は勇壮で、富士の眺めもすばらしい。特に日の出と日没の景観は見事である
しょく台地の岩を波が洗う景観は勇壮で、富士の眺めもすばらしい。特に日の出と日没の景観は見事である