節分を迎えて東京では最も人気のあるスポットと言われる「神田明神」の節分祭へ行ってきました。
明日から暦の上では春だというのに、朝からこの冬一番の寒さとなっており、震えながら家を出ていた。
御茶ノ水駅から湯島聖堂に立ち寄ると、近代教育発祥の地と言われていますが、受験日だった故か訪れる人は殆どなく静かな雰囲気で、大成殿(孔子廟)もひっそりとしていました。
しかし、屋根や鬼瓦などは、中国建築なのだろうか珍しい形が目立ち、案内によると、鯱のようなのが「龍頭魚尾」、鬼瓦は「鬼龍子」だそうで、日本の寺社に見られるものとは、全く異なります。
直ぐ裏にある神田明神に着くと、豆まきまで1時間以上ありましたが、神門を入ると既に境内には多くの人が三々五々集まってきており、場所取りが始まっていた。
隣の尾上公園に出ると、千代田区の指定有形文化財となっている「神田の家」がありますが、元材木商だった氏子総代の家を移設されたもので、素晴らしい和風建築の美が保存されていました。
また、巨大な大黒様や海原の波頭に浮かぶ恵比寿様など珍しい尊像が見られます。
さらに、境内には巨大な鬼首も置かれており、聞けば豆まきではこの「鬼首」に向かって豆を撒いてほしいとの思いが込められているそうだ。
神殿の周辺には、「銭形平次の碑」や「国学発祥の碑」、「稲荷神社」、「金刀比羅神社」などが配置されており、歴史と伝統の重さを感じていた。
恒例の豆まきでは、約450人の年男・年女に交じって、古式装束の神職や赤鬼・青鬼、福男が木遣りの声に先導されて参道に入場して一気に境内は、盛り上がっていました。
神事の後には、神殿前でのくす玉割りが行われ、弓を天・地に向けて撃ち邪気を払う儀式が行われたが、神田明神独特のもののようだ。
豆撒きでは、アイドルの「放課後プリンセス」や元光GENJIの「山本淳一」などのタレントが登場して、場内は最高潮に盛り上がっていました。
また、境内には、信州生まれの2歳のポニー「神馬・神幸号(あかりくん)」が愛嬌を振りまいていましたが、年を取るごとに白毛が増えてくるそうで、名実ともに神馬になるのが楽しみです。
1回目を終えて、今年こそ悪を払い福の多い年となってほしいと願いながら神社を後にした。