新学期を迎えて「春の交通安全運動」が始まり、4月6日から15日までの10日間実施される。
新一年生などの通学時には、保護者などの交通パト隊とともに見守りを行っているが、交差点に立っていると、いつもハラハラする状況が絶えることが無い。
今年の運動のスローガンは、『 安全は 心と時間の ゆとりから 』 と 『 新入学児童・園児を交通事故から守ろう 』となっており、子供と高齢者の事故防止が狙いだそうです。
特に、『自転車の安全利用の推進』に重点を置いて運動が展開されるそうであるが、自転車関連の事故が急増しておりその効果に期待したいところ・・・・・
朝の通学時に見ている現象では、自転車で通勤通学する人が近年激増しており、「自転車利用者のマナーの悪さ」が目立っているのである。
通学児童が巻き込まれないかと、心配しながら児童を守っているが、管理者もサイクリングを楽しむ一人として、この状況に怒りを覚えているところである。
特に目立つのは、信号無視や右側走行、イヤフォーン着用、傘差し、二人乗りなど高校生や若い人に多いのである。
警視庁や県警のHPを見ていると、重点事項として、自転車の安全利用の推進、特に「自転車安全利用五則」の周知徹底」が謳われているが、その指導力に大いに期待したい。
これまでの対応を見る限り、強い指導が行われているとは思えず、近くの交番にお願いしても違反者に対してあまり強く取り締まれないのだという・・・
法的な問題もあるのだろうが、自転車利用者には「安全利用五則」が周知されてとは思えないのである。警察や学校には、ぜひ、街頭指導の強化、啓蒙教育の徹底、違反者への指導強化を図ってもらいと願うばかりである。
サイクリストの一員として、TKL(Team Keep Left )に加入して、自転車の車道の左側走行(キープレフト)やルール遵守の大切さを学んでいるが、この輪を拡げて快適な自転車走行環境の改善に役立てればと願っている。
もう一つ、自転車を利用する立場からみると、自転車の通行環境が整備されておらず自転車専用通行帯があるのは限られた道路だけで、一般道では車道の左側通行するには、自動車に煽られたり、違法駐停車に妨げられたりで、危険極まりないのである。
子供を前後ろに乗せて走るお母さんや高齢者が自転車専用レーンの無い中を走る姿は、危険度が高いと言わざるを得ない。
また、歩行者・自転車両用の歩道においても、歩行者優先とはいえ、歩道幅一杯に拡がって歩く無神経な人も多く、自転車走行環境は早急に整備が必要と思われる。
日本の社会は余りに自動車優先社会になり過ぎており、欧州の自転車走行環境を見直すべき時であると痛感している。
近年の自転車ブームの影響で、自転車が絡む事故件数も急増しており、待ったなしで利用者への指導強化と利用環境の創出に向けて、この交通安全運動の機会に、国民全てが現状を理解し改善してもらいたい。
交通安全川柳で見つけた心打つ川柳にこんなのがありますが、自覚してハンドルを持ちたいと願うところです。
『自転車は 皆が無免許 事故注意 ・・・』