アートシテイ六本木の森美術館で開催されている「アウト・オブ・ダウト(OUT of DOUBT) 展 六本木クロッシング2013」を観に出かけてきました。
「六本木クロッシング」は、森美術館が日本の現代アートシーンを総覧して、新旧含めて交差(クロス)する「今」、注目すべきアーティストを紹介するシリーズだそうで、3年に1度開催されており、今回は、森美術館の10周年記念展として、「日本現代アートのいまを問う」という副題が付き、大変興味をもっていた。
ヒルズの玄関口の66プラザには、約10Mno強大なクリスマスツリーが出現して、クリスマスシーズン到来を伝えています。
会場に入ると先ず迎えるのが、床から天井まで届く巨大なアートでしたが、説明によると「ヒルズ近くの施設で使われていたもの集めた椅子や洋服を積み上げた・・」もので、圧倒的な空間を見せています。
その裏側は、ぐちゃぐちゃに椅子を積み上げていますが、よく崩れないものだと、その積み上げ方法に興味を持っていましたが、これもアートだそうです・・・
バラバラな経歴を持つものを解体して、新しい意味を生み出しているそうです。
さらに、奇抜なアートが続きますが、次の作品は、「社会秩序に疑いをかける」とタイトルされたもので、「混沌が表層化された社会を、ありのまま映し出す・・」とされていました。
これには、作者が原子力反対をアピールしているようです・・・
他にも、「国家権力とは?」とか、「日本共産党にカール・軽くすを掲げるようにお願いする・・・」など、展示作品を通じて書かれており、政治的思想がアピールされているようで、これが、アウト・オブ・ダウトの「社会秩序に疑いをかける・・・」なのか?と、期待した現代アートではなくがっかりでしたね。
「未来へ号」とする作品は、全国を旅して出会った人々に希望や夢を書いてもらったそうで、船の周りには、カラフルな短冊が吊るされていました。
短冊に記載されているコピーを見ると、「希望校合格・・」、「いい縁がありますように~」、「就職出来ますように・・・」など、何かこれも現代アートだろうか?と首を傾げたくなりました。
中には、アートらしいものもありましたが、その一つはヘルメットの内部の局面に映し出す異次元の世界のようなCG画面が面白かったですね~
「日本現代アートのいまを問う」という副題の意味が良く理解できませんが、現代を生きる思想家のアーテイストたちの訴えているのは、現在社会の価値観を否定しているようにも思えました。
この後、スカイギャラリー展望台からスカイデッキに出て、素晴らしい東京の展望を眺めてきました
【続く】