藤沢浮世絵館で開催中の「広重の竪絵東海道勢ぞろい」展を見学してきました。

浮世絵館は、開館して2年半となりますが、今回も藤澤市が所蔵する歌川広重の晩年の風景画「五十三次名所図会」が展示され、多くの浮世絵ファンの姿が見られました。

今回は、東海道五十三次の京から日本橋まで各地の当時の風景が描かれた素晴らしい作品55点が展示されています。

歌川広重は、東海道の宿場の人々の暮らしを細かく観察しその表情や情景を描く絵師として有名だったそうで、今回の展示作品は広重が晩年に描いた55点の竪絵の傑作が見られました。
最初の画は、「五十五 京・三条大はし」と題した作品で、鴨川に架かる三条大橋を人々が行き交い、源氏雲の先に清水寺や八坂の塔が描かれています。

多くの大作から、気に入った作品の一部を紹介します。
「五十 土山・鈴鹿之麓鈴鹿川」では、鈴鹿川の川沿いに大名行列の一行と鬱蒼と茂る森の彼方に田村神社の鳥居と社殿が描かれています。

「四十八 関・参宮橋追分」では、東海道と伊勢参宮橋への追分を描いた作品で、山の上空を群れを為して飛ぶ鳥の姿が描かれています。

「四十三 桑名・七里の渡船」では、桑名宿と宮宿をつなぐ海上七里の渡しは東海道中唯一の海路で、船の上でくつろぐ旅人と物売船が描かれていますが、描いてみたい構図でした。

「三十九 岡崎・矢はぎ川ややはぎの橋」では、矢作橋は東海道一の長い橋で、橋を渡る武士の一行や家康の出生地である岡崎城が描かれていますが、この構図も描きたい素晴らしいモチーフです。

「三十一 舞坂・今切海上舟渡」では、浜名湖近くの舞坂の渡し場の光景で、中央に聳える山は、創作されたもので画にはよく用いられる画法ですね。

「二十五 金谷・坂道より大井川眺望」では、金谷宿から大井川を越えて金谷坂を上る光景で背景には富士山や大井川、金谷宿を望む絶景が描かれています。

「十三 沼津・足柄山不二眺望」では、一面に広がる雪景色の中を歩く旅人と水面青さが印象的な構図で、足柄山や愛鷹山、富士山の雪化粧した山々が描かれています。

「九 大磯・鴫立沢西行庵」では、湘南の絶景地である鴫立沢と相模湾の風景が描かれ、身近に感じました。

他にも魅力的な作品が多く見られ、会場内を巡り歩いていました。
また広重が描いた「いろは壁 神仏名所双六(寿語六)」が見られ、「い・池上本門寺」や「ろ・六阿弥陀」、「は・白色権現」、「え・江の島」など、いろはで始まる神社仏閣の名所が詠み込まれた大きな双六が展示されています。

歌川広重の東海道五十三次の作品を観ながら、旅人気分になり現代風のスケッチ風景画を描きたい誘惑を覚えていました。

浮世絵館は、開館して2年半となりますが、今回も藤澤市が所蔵する歌川広重の晩年の風景画「五十三次名所図会」が展示され、多くの浮世絵ファンの姿が見られました。

今回は、東海道五十三次の京から日本橋まで各地の当時の風景が描かれた素晴らしい作品55点が展示されています。

歌川広重は、東海道の宿場の人々の暮らしを細かく観察しその表情や情景を描く絵師として有名だったそうで、今回の展示作品は広重が晩年に描いた55点の竪絵の傑作が見られました。
最初の画は、「五十五 京・三条大はし」と題した作品で、鴨川に架かる三条大橋を人々が行き交い、源氏雲の先に清水寺や八坂の塔が描かれています。

多くの大作から、気に入った作品の一部を紹介します。
「五十 土山・鈴鹿之麓鈴鹿川」では、鈴鹿川の川沿いに大名行列の一行と鬱蒼と茂る森の彼方に田村神社の鳥居と社殿が描かれています。

「四十八 関・参宮橋追分」では、東海道と伊勢参宮橋への追分を描いた作品で、山の上空を群れを為して飛ぶ鳥の姿が描かれています。

「四十三 桑名・七里の渡船」では、桑名宿と宮宿をつなぐ海上七里の渡しは東海道中唯一の海路で、船の上でくつろぐ旅人と物売船が描かれていますが、描いてみたい構図でした。

「三十九 岡崎・矢はぎ川ややはぎの橋」では、矢作橋は東海道一の長い橋で、橋を渡る武士の一行や家康の出生地である岡崎城が描かれていますが、この構図も描きたい素晴らしいモチーフです。

「三十一 舞坂・今切海上舟渡」では、浜名湖近くの舞坂の渡し場の光景で、中央に聳える山は、創作されたもので画にはよく用いられる画法ですね。

「二十五 金谷・坂道より大井川眺望」では、金谷宿から大井川を越えて金谷坂を上る光景で背景には富士山や大井川、金谷宿を望む絶景が描かれています。

「十三 沼津・足柄山不二眺望」では、一面に広がる雪景色の中を歩く旅人と水面青さが印象的な構図で、足柄山や愛鷹山、富士山の雪化粧した山々が描かれています。

「九 大磯・鴫立沢西行庵」では、湘南の絶景地である鴫立沢と相模湾の風景が描かれ、身近に感じました。

他にも魅力的な作品が多く見られ、会場内を巡り歩いていました。
また広重が描いた「いろは壁 神仏名所双六(寿語六)」が見られ、「い・池上本門寺」や「ろ・六阿弥陀」、「は・白色権現」、「え・江の島」など、いろはで始まる神社仏閣の名所が詠み込まれた大きな双六が展示されています。

歌川広重の東海道五十三次の作品を観ながら、旅人気分になり現代風のスケッチ風景画を描きたい誘惑を覚えていました。