ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

空蝉

2017-07-17 11:24:59 | Weblog
空蝉と言う言葉は源氏物語の巻名第4帖の題名で、聞き覚えていた。
蝉の脱け殻だとは字を見れば分かるけれど、語源をネットで調べてみると「現(うつ)し人(おみ)」から来ていて「現実の人間の事」などと書かれていた。
言葉の意味はさておき蝉の声が聞こえ始めたのでこの夏も蝉の脱け殻が有るだろうかと探して見たのだが見当たらなかった。今年は木 の上や葉っぱの上で殻を脱ぎ捨てていた。
庭で鳴き声はまだ聞かない。少し離れた山から届く声ばかりだ。我が家の庭を這い出した蝉が何処で鳴いているのだろうかと思うけれど詮無い事だ。80年も生きてきた者から思うと1週間で命を終えるなんて想像できない。でも蝉にとっては1週間が私の80年と変わらないのだろう。