575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の投句が集まりました。    遅足

2015年07月15日 | Weblog
急に暑い日が続きグッタリです。台風が近づいているとのこと。
安保法案も一つの山場を迎えています。
事は国の根幹に関わること。慎重に、という声が多くなかの採決には疑問が残ります。
さて、題詠は「噴水」です。


題詠「噴水」

①噴水の止まるとき水崩れけり
②噴水が青き空やや押し上げる
③噴水のしぶきいとわぬ逢瀬かな
④噴水の止むとき心すぼみゆく
⑤噴水の水の炎や刻(とき)燃えて
⑥噴水の似合ふ街角石造り
⑦ちぎってはちぎっては水のからくり師
⑧噴水のレースの向こうに君がいた
⑨おむつがえ噴水小僧ビデオぶれ
⑩噴水の想い遅れて届く音
⑪噴水の夕闇女ひきよせる
⑫噴水に顔寄せて聞く二人きり
⑬噴水に声かき消され一人ぼっち
⑭待ち人や大噴水の乱れ打ち


自由題
 
①御来光大自然の中生かさるる
②腕支え華燭の父娘空梅雨ロード
③子燕の上を飛行す訓練機
④雨止み間ふれんばかりに夏つばめ
⑤母からの日日草の便りかな
⑥梅雨空のサラサーテ聴くランチ時
⑦梅雨晴れ間なでしこめざす声黄色
⑧石垣の上まで行く気大蛞蝓(なめくじ)
⑨梅雨寒や白木の箱に石ひとつ
⑩梅雨寒や別れの際の暖かさ
⑪ゴーギャンの女咥へしさくらんぼ
⑫国何処へバッジの軽き夏本陣
⑬曲がっても胡瓜は胡瓜母笑う
⑭今日もまた安保国会梅雨深し

         

応答の一日一句

  地下鉄に序の口二段名古屋場所   孝

  升席に力士似の父名古屋場所    亜子




コメント
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