勢いがあってこその噴水です、と鳥野さん。
滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半
この句を思いだしました。
あたりまえのことを当たり前に詠む。
しかし改めてこう言われると・・・
水の柱が崩れてゆく有様がくっきり浮かんできます。
亜子さんは、噴水を感情の比喩として読みました。
自分のなかの激情がふっと消えてゆく様を想像したそうです。
俳句の写生はかくあるべし、というお手本のような句です。
噴水の止むとき心すぼみゆく 静荷
同じことを詠んでいますが、こちらは心象風景を。
噴水の最後の水は、地中に吸い込まれるように消えていくそうです。
静荷さんの句も、しっかりとした写生が基礎となっています。
ひとしさんの句は、共感を求めない。解釈は読み手に委ねられています。
読み手を信頼しないと作れない句ではないでしょうか。
この句が最高点を得たことは、句会の読み手の力がついてきた証とも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
応答の一日一句
妻の手に小さき手製の花氷 孝
地下街に小さき風立つ花氷 亜子
台風が遠ざかったら夏本番。いきなり猛暑。
熱中症など充分に注意して下さい。 遅足
滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半
この句を思いだしました。
あたりまえのことを当たり前に詠む。
しかし改めてこう言われると・・・
水の柱が崩れてゆく有様がくっきり浮かんできます。
亜子さんは、噴水を感情の比喩として読みました。
自分のなかの激情がふっと消えてゆく様を想像したそうです。
俳句の写生はかくあるべし、というお手本のような句です。
噴水の止むとき心すぼみゆく 静荷
同じことを詠んでいますが、こちらは心象風景を。
噴水の最後の水は、地中に吸い込まれるように消えていくそうです。
静荷さんの句も、しっかりとした写生が基礎となっています。
ひとしさんの句は、共感を求めない。解釈は読み手に委ねられています。
読み手を信頼しないと作れない句ではないでしょうか。
この句が最高点を得たことは、句会の読み手の力がついてきた証とも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
応答の一日一句
妻の手に小さき手製の花氷 孝
地下街に小さき風立つ花氷 亜子
台風が遠ざかったら夏本番。いきなり猛暑。
熱中症など充分に注意して下さい。 遅足