575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

噴水の水の炎や刻(とき)燃えて   亜子

2015年07月25日 | Weblog
水を正反対の炎に見立て「噴水の水の炎や」のフレーズに惹かれました。
しかし下5の「刻燃えて」が分かりません、とひとしさん。

噴水を見ていた作者。頂きの穂が一瞬、燃え上がる炎に見えたそうです。
下五は自分の気持ち、燃え上がる気持ちの流れを詠みとめたとのこと。

「水の炎」という松本清張の長編小説があるそうです。
裕福な家庭に育ち、知的でエレガントな女性が主人公。
銀行の御曹司と結婚、専業主婦となります。
周囲から幸せな女性と思われているが・・・という物語。
この主人公を「水の炎」と喩えたのでしょう。
CBCでも連続ドラマとして放送したと聞いています。(遅足)

           

応答の一日一句

  涼風や吊橋少し揺れている       孝

  ヴイオロンのピッチカートの涼しかり  亜子

コメント
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