「いい加減にしてよ」と叫びたい気持ちを通り越して、「あいそつかす」というクールな言い方が面白いと思いました。
国葬に関連して2020年10月16日の天声人語に弔意のことが書かれていました。短歌を引用して。
<可愛いかどうかは会ってから決める知らない人の知らない子> 山川藍
小さい子と言うのは可愛いに決まっている、そんな 有無を言わせない ような雰囲気に抗う歌人の姿がある。
可愛いにしても、おめでたいにしても、誰からか強制されるものではない。
弔意だってそのはずなのに 中曽根 元首相の内閣自民党合同葬儀に黙祷などで弔意を示すことを求める通知が総務省から都道府県や市町村に送られたと言う。「 強制を伴うものではない」と加藤官房長官が記者会見で述べていた。無言の圧力とはこういうものだ。
似たような通知は2006年橋本元首相の合同葬でもあった 。この時は 弟の橋本大二郎氏が強制と受け止められかねないとして国に異議を唱えた。弔意を求めるなどということは「亡き兄の本位ではない」と述べたということです。
安倍元首相も「こんな人」にまで弔意をされたいとは思っていないような気もします。 まだまだこの問題は尾をひきそうです。
10月2日朝日俳壇
国葬のいひわけ止まずむしのこゑ 佐藤茂
が載っておりました。 千香子