575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

閉塞のため息二つ熱帯魚  麗子

2024年08月02日 | Weblog

題詠「熱帯魚」のいろんな発想や気づきの句を見ながら、連日の危険な暑さと言われる毎日を凌いでいます。

美しくて涼やかで可愛くて軽やかにいきたいものですが、少々ネガティブな色合いの心情句もありました。

そのひとつ、麗子さんの句に寄せられたコメントです。

竹葉さん:「二つ」は水槽の閉塞感から来るものでしょうから、海に帰りたい願望の強さを表してるのでしょうね。

郁子:美しいアクアリウムに何の不自由もなく優雅に泳ぐ熱帯魚ですが、本当に幸せなのか。聞くわけにもいきません。メランコリーな作者の気持ちを投影しているかもしれません。

佐保子さん、童子さんも採られ高得点でした。

 

 熱帯魚委ねる生の幸ありき  容子

亜子さん:心境句。熱帯魚の動きを見て心の中に沸いて来た思い。いろんなことを全て定めと思い受け止めて生きて行く。一種の悟りのような心境を詠んだ句。

 

そして

 不夜城を舞う名前無き熱帯魚  郁子

着飾って、楽しくやってはいるけれど・・と見た私の句です。

竹葉さん:竜宮城では軽々しいけれど、「不夜城」は休みなく泳ぎ続ける哀れさを感じさせてくれます。

須美さん:熱帯魚の水槽を不夜城と表現しているのが面白い。

 

名古屋栄辺りに、理由もなく集まってくる未成年が増えているそうです。

彼ら彼女らは互いの名前も知らないけれど、SNSでつながり集団で行動するためお巡りさんが、警戒と指導のパトロールを強化しているという話を聞き浮かんだ一句です。

 

麗子さんと二人句会をした時に「わたしたち疲れているのかなア・・?」と笑ってしまいました。

この暑さ。片陰に生きものみんなが身を寄せて、掛け合う言葉は優しくありたいと思うこの頃です。

 片陰に雀二羽と信号待ち  郁子

 

 

コメント (2)
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