575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鶏頭を三尺離れもの思ふ  細見綾子

2006年04月20日 | Weblog

細見綾子さんは

 そら豆はまことに青き味したり
 
の句などで有名な俳人です。

 鶏頭を三尺離れもの思ふ

も代表作です。これって意味は分かりやすいですよね。
鶏頭からちょうど三尺(およそ1米)離れて
もの思いにふけっています。
でも、なにを思っているの?
なぜ、鶏頭なの?
どうして三尺なの?
と、考えると、???


どう読みます?      遅足  




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卯の花の匂うフェンスや引退か   長良

2006年04月19日 | Weblog
 卯の花の匂う垣根に~♪~の候

 日本ハムの新庄選手が引退を発表?   

 プロの選手は実績(数字)で評価されるもの
 だが、人気という尺度は別な面もあるようだ。

 彼は人気という点ではかなりレベルが高く、
 パフォーマンスはかわいいのだが…

                       

   桜桃やキモイ政治のパフォーマンス   長良 

              




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今朝の牡丹

2006年04月18日 | Weblog
牡丹がほんの少しふくらみました。
真ん中が少し赤みがかってきたように思いますが・・・

ぼうたん 富貴草(ふうきそう) 深見草(ふかみぐさ)

千年以上まえに中国から渡来。真紅の濃いものは黒牡丹。
今日の一句

  牡丹に息を濃くして近寄れる  草間時彦

     (現代俳句歳時記・夏より)   遅足


    
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クリムトの母子午睡する蓮華畑          愚足

2006年04月17日 | Weblog
 絵門さんのモリディアニと如月の句。 「フム」と感心しました。

 十七文字に絵を盛り込むと句作者の入る余地が無くなりそうなのに。

 名画ならなおさらイメージが固定化していて難しくなる。

 でも、それだけで十七文字以上の借景が出来てお得かもしれない。

 名古屋市美術館でルオー展が開かれる。   吟行してみよう。

   ルオー描くピエロに泣きし青き春
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如月やモジリアーニの首長し  絵門

2006年04月16日 | Weblog
今朝の中日俳壇・宇佐美魚目さんの選に
絵門さんの句が載っていました。

評には、
モジリアーニはイタリアの画家。
エコール・ド・パリの一人。
繊細な曲線と精妙な色彩により
長い首の哀調を帯びた裸婦や肖像を描いた。
「如月」の季節感よろし


名古屋市美術館に少女の絵があります。
あの絵のことかな?
               遅足

写真を添えました。
内容には関係なくて申し訳ありません。
庭の牡丹です。
開き始めたら、また載せます。
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目鼻立ち一つ一つに国家の印   遅足

2006年04月15日 | Weblog
教育基本法の改定が行われようとしています。
愛国心が基本理念のようです。

動物園のゴリラ親子の会話。
「ママ、アイコクシンッテナニ?」
「????」




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窓開かぬ部屋のカーテン風孕み  童子

2006年04月14日 | Weblog
この句の作者にお尋ねしました。返信がありました。

 中学生の時 夜 寝てたら 締まっている窓がばっと開いて
 何かが 寝ている私の胸元に乗っかかたんです。
 跳び起きてふとんを 跳ね飛ばしました。。。
 そして、恐る恐るあたりを 見渡しましたが、
 何もいませんでした。。。

 という実体験から、得体の知れないもの=風孕み
 カーテンを膨らませるもの。
 人知れず日常に忍び込むものを。

とのことです。私は、閉じられた心に、どこからか吹く風。
といった心象風景として読みました。

(なお、写真はコメントと関係はありません)これって必要かな? 遅足

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霾やパパは終日子をあやす  静荷

2006年04月13日 | Weblog
昨日は575の定例句会でした。
土が兼題で折しも黄砂が舞った週末。庭土、土踏まず、土筆、土手、
土器、土偶、関東ローム層、いろんな土が出てきましたが
荻原先生が二重丸をおつけになったのが静荷さんの
「霾やパパは終日子をあやす」でした。
先週土曜日の黄砂が降り注いだ日、
静荷さんの娘婿さんがご機嫌の悪い2才のお子さんを終日あやしていたことを詠まれました。
子供は敏感で黄砂を微妙に感じてぐずりモードになるそうです。
パパという呼び方も父ではなく微笑ましく親しみがあってよいとの先生のお言葉でした。
先生からの二重丸、一度はとってみたいですね。それを俳句人生の目標に
皆さんまたがんばりましょう。

今朝、19号線沿いの落合公園に最後の花見というか散歩に出かけました。
朝桜は本当に美しいけれどそろそろ落花の時期。

「花びらを踏みしめて春ここにあり」
来年また会いにいきますね。桜さん。
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4月例会の結果です。

2006年04月13日 | Weblog

青疾風俺は関東ローム層(朱露)○

植木鉢ひとつの土に春が来る(麗子)○

新しき悪生まれ出て春の土(静荷)○

窓開かぬ部屋のカーテン風孕み(童子)○

土手踏みて春の柔らを確かめる(愚足)○○

庭土の凹みは兎埋めし跡(亜子)◎○○

あめつちのいのち生む土のかぎろひ(能登)○

嘘の世に土偶吠えるや弥生月(立雄)

土器(かわらけ)の水こぼしおり春の月(鳥野)◎◎◎

縄文の女に還る土筆摘み(愚足)○○○

土踏まずなにか事情があるらしい(遅足)○

何事か桜に祈る母がいて(麗子)◎◎◎◎

グランドの土を均(なら)して卒業す(麗子)◎○

霾(つちふる)やパパは終日子をあやす(静荷)◎

土踏まずさくら見歩く舗装道(長良)○

祖母さんと土筆採りつつ寺参り(立雄)

鼻欠けし地蔵の頭花一輪(能登)○○○

みどりごのみどりの潮みちてくる(遅足)○○

行間に黄砂の気配日の永し(鳥野)◎○○

磐石の屈託抱え春尽きる(朱露)○

土起こす春の空気を入れながら(童子)◎○○○○○○

火輪さえ朧月なる黄砂かな(長良)


 なお、飛び入りで選句して頂いたお二人に感謝します。遅足

      




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4月の句会の投句です。

2006年04月12日 | Weblog

青疾風俺は関東ローム層

植木鉢ひとつの土に春が来る

新しき悪生まれ出て春の土

窓開かぬ部屋のカーテン風孕み

土手踏みて春の柔らを確かめる

庭土の凹みは兎埋めし跡

あめつちのいのち生む土のかぎろひ

嘘の世に土偶吠えるや弥生月

土器(かわらけ)の水こぼしおり春の月

縄文の女に還る土筆摘み

土踏まずなにか事情があるらしい

何事か桜に祈る母がいて

グランドの土を均(なら)して卒業す

霾(つちふる)やパパは終日子をあやす

土踏まずさくら見歩く舗装道

祖母さんと土筆採りつつ寺参り

鼻欠けし地蔵の頭花一輪

みどりごのみどりの潮みちてくる

行間に黄砂の気配日の永し

磐石の屈託抱え春尽きる

土起こす春の空気を入れながら

火輪さえ朧月なる黄砂かな

    


番外
歴代の三位迷惑ポチの面(長良)
颯爽と柳青める新入生(長良)
袴取る指土に染む日永かな(愚足)
ボーダー等やたら寝そべる春スキー(静荷)
すみれ草貧しき土に種はじく(遅足)



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映画館閉じて文化の花筏   長良

2006年04月12日 | Weblog
 4月10日で岐阜・柳ケ瀬の名門映画館「衆楽」が閉鎖
 
 最終の「ゴッドファーザー」を観る。
 今は亡きマーロンブランドにニーノ・ロータのメロディー
 コッポラ映画の再登場、製作は三十二年前だ。

 七十二年間の銀幕が閉幕。   

 柳ケ瀬の娯楽と文化の殿堂の一角が消えた。
                        

 一時代の終焉の予兆なのか・・・

         

    一抹の虚しさ残し柳あめ   長良

            

            

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立ち泳ぎして乳飲ますジュゴンかな  朱露

2006年04月11日 | Weblog

名護市長がジュゴンの海の基地化に同意した。

稲嶺県知事は反対。地元住民は勿論のことだ。

ジュゴンを殺す者は人間も殺す。違いますか?

海草の森の中で3メートルの母が乳を与える。 
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乞食のケイタイに舞う桜かな       愚足

2006年04月10日 | Weblog
 先日今では名古屋の数少ない桜の名所・山崎川に花見に行ってきました。

 目を引いたのは、花見の人波の中に立って托鉢をするお坊さん。

 しかも、長身でハンサムな青い目の偉丈夫。

 花見の善男善女も物珍しげに話しかけては鉢にお賽銭を入れる。

 しかし、ひんぱんにに鳴る「着メロ」

 片手に托鉢。 片手に携帯。 

 お坊さん、賽銭の善女にウインク、携帯にご返事。

 「ワカリマシタ イソカシイデス アトカケマス・・」

 善男に握手。  またまた着メロ。

  
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つちふる

2006年04月09日 | Weblog


昨日は凄まじい黄砂でした。
俳句では「つちふる」という季語になっています。

 黄砂 黄沙 黄塵万丈 蒙古風 

 つちふるや日輪たしかに黄に変じ 

と、長谷川素逝の句にありますが、
昨日は白銀に輝いていました。

 つちふるや痒いところを掻いている  遅足


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さくらは満開です

2006年04月08日 | Weblog
お花見真っ盛り。
東山動物園に行ってきました。
観覧車から見る公園は桜のお花畑でした。

名古屋市はこの4月から、年間入園パスを発行しています。
2000円で一年間いつでも入園できます。
きっと万博の経験から学んだのでしょう。
ちなみにこれまでは、12000円でした。

写真は枝垂れ桜です。一句付けて下さい。  遅足



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