575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

長良さんを偲ぶ  遅足

2006年04月26日 | Weblog

長良さんの住まいは岐阜市。
俳号は迷うことなく、決まったようです。
俳句では、10年近いお付き合いです。

2000年に退職されました。
その時の句会での一句。

  直言の人に定年風薫る 亜子

まさに真っ直ぐな性格。曲ったことは大嫌いでした。
次は長良さんの句です。
 
  花もてる ちと照れ姿バスのなか  長良

大きな花束を持って、恥ずかしそうに、バスの乗客となっている。
そんな少年のような姿が偲ばれます。自画像のような句です。
花が大好きで、先回の句会にも桜を会場に飾って下さいました。

  夜桜や妻との散歩四歩五歩と  長良

家族を大切にしていらっしゃった事がよく分ります。
普通の人は三歩しか行かないだろうが、
四歩も五歩も行く愛妻家でした。

4月生まれで、4月に亡くなられました。
私の好きな夏の句です。


  蛍火を求め走るや誰がために  長良



 
コメント (2)
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