墓守の花・・とても印象に残りました。
575の17文字には収まらない何かがありそうです。
泉さん:冬のお墓は寂しい。花のお供えが少ないが、もうすぐ春になる。
泉さんはこのような解釈でとられましたが、読み取れず気になるという方もいらっしゃいました。
容子さんからメールをいただいたので写真とともに紹介します。
【墓守の句作のきっかけですが、
先日修禅寺温泉に行ったときに、源頼朝の弟で、自刃した範頼の墓があり、夏目漱石が修禅寺で療養(世にいう「修善寺の大患」)中、床の間の花に慰められていたようで、花のない時に、「範頼の墓守なら花があるから、もらってくればいい」と言ったとのこと。吐血し死線を彷徨いましたが、数か月で回復し東京に戻りました。漱石の少し元気になった気持ちも込めて風光るとしましたが、難しいですね。】
源範頼の墓と夏目漱石の病の下敷きがあったのですね! ありがとうございます。
風光る忘れてしまふ母笑ふ 童子
【 認知症の義弟の母に、これからも笑っていて欲しいという思いを込めました。童子 】
須美さん:ほんわかする。母の笑顔は嬉しい。
郁子:季節が巡りまた春がくる。思い出すたび泣けた亡き母のことを日々の忙しさの中で忘れていたことに気づく。申し訳ない気持ちはあるが「それでいいのよ」と母は笑うだろう。(私は自分が忘れてしまうと思ってしまいました)
亜子さんは
「忘れてしまふ母笑ふ」がとてもよい。ただ季語が動くかどうかを見た時に迷ったということでした。
「風光る」の季語をとても大切に捉えておられるのですね。初めてとりくんだ季語であったということです。
本格的な春を感じ、その爽やかさは風がきらきら輝いているようだとする「風光る」は
これから春爛漫、春たけなわのシーズン通して5月の立夏前まで詠みこめるお題と言えそうです。もう一度トライしてみよう 郁子
私もちょっと読み切れず、なかなかお墓参りに行けないから墓を守ってくれるお花が欲しいと思ったのか?と解釈してしまいました。
麗子さんありがとうございます。