575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夫笑うそれが嬉しと冬介護  竹葉

2025年03月14日 | Weblog

寒暖の差の激しい今時分は、介護に携わる方にとってとても気をつかうところと思います。

一生懸命に世話をするがゆえに表情も厳しくなりがちですが、そんな中でもささやかな事に喜びを見出せる方は人生の達人かもしれません。

容子さん:冬の介護は他の季節に比べると気を遣うことも多いのでしょうか。日差しの中の笑顔ですね。

千香子さん:介護の厳しさ、冬の厳しさも笑顔で消える、暖かさを感じました.

亜子さん:介護という仕事は冬が一番大変だと思う。それでも夫が笑うと嬉しい。素直な気持ちを表現されたと思う。

童子さん:介護は大変です。「笑ってくれていること」を嬉しいとストレートに表現されているところがこちらまで嬉しくなります。

 (作者*友人の一人はひどい認知症のご主人を看てらして、「ふふふと笑う事があり可愛いのよ」なんて言うのを聞きいつも感心しています。80歳を超え自分の健康な残り時間を考え意欲的にいろいろ活動してる彼女に触発されて私も思いついたら行動するようにしたいものと思っています。が、大した事はしないうちに寒いやらあちこち痛みが出たりで、こもりがちの生活です。こもって出来た句は実体験の句とは違って勢いが無いですね。

コメントにあった「ふふふ」っていいですね。春めいた感触があります。

 

 残雪や祖母看る母の傍らに寝る  童子

 

(作者*小学生の時に病院に初めて泊まった夜のことです。)

須美さん:祖母看る母の傍らが良い

 

思い出の句だったのですね。不安な気持ちを抱きながら母にぴたりと寄り添って眠った夜が、溶け残った雪のように記憶の底にあったのでしょうか。

祖母、母、娘。三世代に通う情を感じました。思いは根雪のように継がれていくのですね。  郁子

 

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