ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

天田昭次記念館を訪ねて

2019-10-22 21:18:50 | お出かけ
今日は、即位礼正殿の儀で、祝日。
ただ、外に働きに出なくなった私には、祝日も平日も関係がないけどね。

せっかくの祝日なので、とあちこちで入場料無料のサービスをしてくれた。
それを生かして、私・妻・娘が行った場所は、いささか地味(?)だが「刀剣伝承館 天田昭次記念館」。


ここは、新発田市月岡温泉の一角にある。

入ると、館員の人が、オリエンテーション代わりに、天田昭次氏についておよそ10分間のDVDを見せてくれた。
その育ちや、刀剣美術界の最高の賞である正宗賞を3度もとっていることなどが紹介されていた。

視聴を終え、展示室に入ると、天田氏の年表や刀剣などの展示物があった。

氏は、横綱北の湖の土俵入りで使う太刀も作っていたのだそうだ。
また、自家製の鉄でよい刀を作るために、よい砂鉄を求めて全国を回ったようだ。


生涯を、よい刀剣づくりに捧げた天田氏は、
○現代刀の最高峰である「正宗賞」を3度受賞。
○平成9年「重要無形文化財保持者(人間国宝)」に認定。
○昭和48年、平成4年、平成25年と、3度にわたり「伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀」を製作。
○平成18年「秋篠宮悠仁親王殿下御守刀」を謹作。
などの業績を残して、平成25年に亡くなっている。
なるほど、一般に広く知られている訳ではないが、記念館までできるようなすごい実績を遺した人だったのだな、と思った。

飾られた刀剣等をじっくり見て、記念館を後にした。


わが家には、以前に天田氏の著書「鉄と日本刀」(慶友社)をある方からいただいていた。

ただ、内容があまりに専門的で途中で読破するのをあきらめてしまったことがあった。
記念館を見学したことによって、もう一度読んでみたいなと思って、家に帰ってから本棚の奥から引っ張り出したのであった。
今度は、以前より興味深く読めそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする