
オリンピックは、世界の超人たちがパフォーマンスを発揮する場だと思いながら見ていた。
同じ人間ができるわざとは思えない、すごいプレーを見るたびに感嘆した。
速さ、強さ、正確さなど、鍛え抜かれた体から生み出されるもののすごさに引き付けられた。
ただ、今回思うのは、パラリンピックに出場している選手たちもやはり「超人」だということ。
選手たちが背負っているハンデを感じさせないプレーがすごい。
その負の部分を補うべく、オリンピアンたち同様に、あるいはそれ以上に身体を鍛え抜いているからできることなのだろうと感心する。
日本勢は好スタートを切っているが、メダルを獲得している競泳でも、鍛えているからこそハンデをものともせずにあんなに早く泳げるのだ。
今夜テレビで中継された、車いすバスケットボールを見ても、障害の程度によるクラス分けがなされながらも、選手たち一人一人が、自分の役割を知り勝利を追求している。
だからこそ、チームプレーの質がどんどん高められ、強くなっていく。
個人競技にせよ団体競技にせよ、出てくるプレーがすばらしい。
鍛えられたプレーに目が引き付けられ、心が揺さぶられる。
それを見せてくれる、鍛え抜いた選手たちのパフォーマンス。
それは、オリンピックと差がない。
すごいものはすごいのだ。
人間の可能性とすばらしさを見せてもらえている、東京パラリンピックである。