ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

卓球男子団体銅メダル獲得 ひときわ際立った水谷の存在感

2021-08-06 23:02:43 | スポーツ
今日の日中の一番は、卓球男子団体の3位決定戦であった。
準決勝で、ドイツとの一戦を接戦で落とし、今日が韓国とのメダル争奪戦となった。
日韓戦は、いつも熱のこもったものとなる。

1ダブルス、4シングルスで戦う団体戦。
初戦は、ダブルス。
日本は、あえて水谷・丹羽のサウスポーコンビで臨んだ。
左利き同士でダブルスを組むなんて、まずふつうはあり得ない。
動きが重なってしまうし、何より左利き自体が少ない。
左利きの特性が生かせるのは、右利きのプレーヤーがいればこそ。
それが、いわゆる常識となっていたのだった。

その常識を破るような、水谷・丹羽のダブルス。
その、出来たてのペアが、世界ランク1位の韓国ペアを打ち破ってしまったのだから、すごいことであった。
今大会で伊藤美誠と組んだ混合ダブルスで優勝したように、水谷の今までの経験とダブルスのうまさが十分に生かされていた。
丹羽も、前大会では吉村真晴と組んだように、ダブルスは得意としている。

そんな水谷と丹羽の二人が、1回戦で初めて試合を戦った時には、やはりぎくしゃくしていた。
だが、敗れたとはいえ準決勝では、ドイツペアに結構善戦していた。
だから、意外とやれるのかもしれないと、期待して韓国との一戦を見ていた。

2人の経験と意外性は、強い韓国ペアに打ち勝つ基盤になっていたように見えた。
回転の種類の多様なサーブ、ゆるくつなぐ台上の技術、相手の考えのウラを突くコース取り。
どれをとっても、日本が韓国をしのいでいた。
見ていると、このダブルスのゲームを支配していたのは、間違いなく水谷の存在であった。

ダブルスの勝利は、日本チームで最も若い張本に力を与えた。
準決勝の一戦でひと皮むけた感じの張本。
かなりたくさんの場面で、強気に攻め、得点を決めていた。
韓国の若手のエースを打ち破った。

ここで、2-0。
団体戦は、あと1勝で勝利となる。
3番手の丹羽は敗れてしまった。

試合は、4番手の対戦へ。
ここで登場したのが、水谷。
2番で張本と対戦した、韓国のエースが相手。
最初から競った展開となったが、第1ゲームをジュースで取ると、残りゲームも続けて取った。
やはり、回転のかかった強いサーブや、たくみなストップや払う技術、相手の逆を突く的確なコースなどは、今までの経験を感じさせるものだった。
張本と比べると、1本1本に意味があるのである。
ただ打つだけでなく、相手から得点を得るために必要な作業をていねいにていねいに行っているように見えた。
やはり、水谷はすごいと感じさせた、ストレート勝ち。

「パリでは、後輩たちに金メダルを取ってほしい」
そんなコメントを残した水谷。
団体戦では、スウェーデン戦、ドイツ戦と勝てなかったが、3位決定戦の韓国戦では、ダブルスにシングルスに、存在感を見せてくれた。

混合ダブルスの金メダル獲得、そして団体最終戦での勝利による銅メダル獲得。
今五輪は、水谷の集大成ともいえる活躍ぶりであった。
前大会に比べても劣らない、卓球の面白さを見せてくれた。
ありがとう、水谷選手。
本当に、2つのメダル、おめでとう!
そして、ひとまずお疲れさまでした。
コメント
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