ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

日がな一日、アマガエル

2022-08-12 21:33:09 | 自然・季節
その存在に気がついたのは、朝7時ころだった。
茶の間の窓の外には、グリーンカーテンにしたくて、アサガオのツルを伸ばしている。
昨日書いたように、アサガオの花のピークは過ぎ、今日も一つしか咲いていなかった。

そのアサガオの一枚の葉の上に、鎮座まします存在を見つけた。

一匹のアマガエルだった。
どっしりした感じで葉の上に腹ばいになっている。

よほど気に入ったのか、時折向きは変えるものの、この葉の上から動かない。


昼どきになっても、動かずにいた。




カエルよ、お前はいったい何をしているの?
獲物が来るのを待っているの?
それとも、座禅を組んでるの?
悟りでも開こうとしているの?

さすがに午後3時を過ぎると、高い気温と強い太陽の光で、アサガオの葉も水分不足になってしおれてきた。
カエルが乗っているには少しずつ厳しい条件になってきた。


それでも、この葉の上から動こうとしないカエル。
体が傾いていったが、ぎりぎりまで我慢しているようであった。


そして、ついに動かなければならないようになった。


別の葉から顔を出して、その表情は「動かなくてはいけないなんて、無念じゃ」とでも言っているようであった。


次に見たとき、どこかに行ったのか、カエルの姿は見えなくなっていた。
一枚の葉の上の滞在時間、約8時間。
人間様なら、普通に仕事をする1日の勤務時間じゃないか。
カエルよ、それならお前は1日、いったいどんな仕事をしていたのだい?

…とまあ、日がな一日、一匹のアマガエルの姿に目を奪われていたのであった。

コメント
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