goo blog サービス終了のお知らせ 

ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

夏の補強がなくても

2022-08-15 20:33:25 | アルビレックス新潟
「今上位にいるからJ1昇格の絶対のチャンスは逃しちゃいけない」
「去年のように、後半戦は失速しそうだ」
「J1昇格のためには得点力のある選手の補強が必要だ」
「至恩の海外移籍、イッペイや三戸のケガなどから選手不足。補強は絶対必要」
「至恩の移籍金はじめ金はあるはずだから、いい選手を連れてこい」
…などなど、熱心なアルビレックス新潟のサポーターには、いろいろな選手補強必要論が渦巻いた。
それらの人たちは、8月になって今か今かと選手の移籍情報が届くのを待っていたようだ。
だが、結局、アルビレックス新潟の選手の補強はなかった。

最近の対戦では苦戦している試合もあるけれど、私は、移籍による補強は現状では必要ないと考えていた。
なぜなら、至恩が移籍したり三戸が負傷離脱したりしていても、今季の新潟の得点力は落ちていないからだ。

去年は、出場する選手がほぼ固定されていて、特定の選手が欠場すると、代替出場する選手はどうしても見劣りがした。
そして、攻めの形についても、ボールは後ろでつないでも前でチャンスは作れないままだった。

ところが、今年は違う。
戦い方が浸透しているが、去年のようにただ後ろでボールを回すだけではない。
鋭い縦パスがあったり、細かいパス交換があったりして、シュート数や得点が多い。
ゴールに迫る攻撃力が磨かれている。
また、代替出場や交代出場する選手のレベルが上がっていて、他選手と比べてもそん色ない長所となる武器を持っている。
さらに、そのことを各選手が互いに知り合っていて、勝つために活かし合おうとするから、チームとしての総合力が高くなっているのだ。
そのうえ、互いの個性を認め合っているせいか、若い選手もベテラン選手も非常に仲が良く1つのファミリーのようになっていて、厳しいことを言い合いながらも仲が良い。

移籍した選手を連れてくると、どうしても使わなくてはならない事情が生じる。
そして、今のチームとしての戦い方になじむのに時間がかかる。
新しい選手の性格やプレーの長所短所を知るのに時間がかかる。
そんなことを考えると、移籍した選手が本当に戦力になるのかどうか、疑問なのだ。

それよりも、今の選手たちの技量と戦い方をさらにブラッシュアップする方がよい。
そう思っていたら、栃木戦前の監督談話に、その思いが載っていた。
ああ、やっぱりそうだったんだな、と補強なしに心から納得した。
(以下新潟日報から)

◆シーズン途中補強なし「今いる選手を信じている」
 Jリーグの夏の登録(移籍)期間が12日に終わり、新潟は今季シーズン途中での補強がなかった。松橋監督は「強化部と話してきた中で(補強しないという)結論に至っている」と説明した。
 効果的なポジショニングと連係で、ボールを保持しながら戦う新潟。シーズンは既に終盤戦で、「時期的に、誰でもというわけではない。スタイルに適応する前に終わってしまうというよりは、今いる選手を信じている」と指揮官。既存の選手で首位争いをしていることも鑑み、「このメンバーが、これまでをつくり上げてきた要因の一つ。彼らのためにも今の状態でどこまでやれるかを求めていきたい」と語った。


この言葉を裏付けるかのような、先発メンバーの6人入れ替え、シマブクの初先発、トーマス・デンの初出場初先発起用であった。
そして、控え選手への交代も活用して、昨日のアウェイ栃木戦の試合は見事に2-0で勝利したのであった。

また、チームの雰囲気がよいことも、昨日の試合後の振る舞いでとてもよくわかった。
昨日は、控えメンバーのまま終わった、千葉と阿部が2人してあいさつが終わった後にサポーターのスタンド前まで戻って行き、肩を組んで「アイシテルニイガタ」をサポーターたちと一緒に大声で歌っていた。
それをメンバーたちは、笑ったり飛び跳ねたり拍手をしたりしながら見守っていて、いいなあと思った。
YouTubeなどで見られる、「アイシテルニイガタ」を歌う千葉と阿部の姿には、涙が出た。
いいチームだなあ。
選手もサポーターも、みんな一緒になっているって、すばらしい。

補強がなくても、控え選手たちも、サポーターたちも、支えることでチームを補強してくれている。
そんなことがとてもよくわかった、昨日のアウェイ栃木戦であった。

Ⅴisca Albirex !!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする