サッカーJ2リーグ、第31節。
新潟、結果的に快勝であった。
台風の影響で、横浜FC対群馬ほか、昨日中止となった試合もあった。
新潟は、今日の試合で、アウェイ栃木戦。
カンセキスタジアムで行われる今日の試合は、一部の応援席で声出しが可能だ。
アルビレックス新潟にとって、声出しができるのは、2020年2月の開幕戦・アウェイ群馬戦以来なのである。
だから、その後に入団した小見やシマブク、トーマス・デンなどのメンバーは、1試合も新潟の声出し応援を見たことがないのだ。
今日は、初めて新潟の声出し応援を味わってもらえる。
試合前から、それが楽しみだった。
でも、私は、家でDAZN観戦にすぎないのではあるけれども。
午後4時前に発表されたメンバーの発表を見て、驚いた。
半数以上の6人の入れ替えである。
(赤字は、今節の変更)
上記に、あえて書いたメンバー(小見、シマブク、トーマス・デン)は、今節を迎えるまで先発での起用がなかったメンバー。
驚きの起用であった。
それゆえに、連係に難しさがあるのではないか、と少し危惧した。
前半は、試合が進むにつれて、パスのちぐはぐさが見られた。
それよりも、栃木の積極的な守りによって、新潟のパスが前線にまで届かない場面が多いと感じられた。
だが、相手のチャンスを防ぐうちに、前半40分、デン→伊藤→鈴木とゴール前につながったボールを、鈴木が相手2人を翻弄して左足できれいなシュートを決めた。
守勢の新潟が、先制点を挙げた。
後半も、どちらに転ぶか分からない展開になっていたが、選手交代もうまく活用して相手に得点を与えなかった。
そして、86分、交代出場した松田が右から進入して横にパスを送ると、そこに駆け込んだ藤原が、なんと3試合連続のゴール。
2-0。
ここで、勝利を確定した。
蒸し暑い中で初めてフル出場した小見は、終盤げっそりした表情ながら走り続け、相手の決定機も防いでいた。
そこに代表されるように、各選手が自分の役割をきっちり果たしていた。
初出場のトーマス・デンも、無難にセンターバックの仕事を果たし、力があるところを見せていた。
そんな選手たちを支えていたのは、今日の声出し応援で鼓舞激励していたサポーターの声援だった。
先制ゴールを挙げた鈴木は、インタビューで、新潟サポーターの声の応援に、
「入団して初めての声援を聴いたが、ゲーム前から鳥肌が立ち、泣きそうになった」
と、背中を押してもらえたことに、大きな感謝の気持ちを表していた。
その言葉通り、DAZNの放送画面を見ていると、新潟のサポーターたちの選手を応援する歌声がスタジアム内にいつも響き渡っていた。
その声援が、間違いなく選手たちの背中を押していた。
アウェイの試合なのに、聞こえてくるのは新潟の応援の歌声ばかりだった。
選手とサポーターと、一丸となって戦って勝利した試合だった。
スタジアムに応援に行って、声援を送り続けてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
試合後、選手たちがサポーターの皆さんの前にとどまって長く交流している姿が、とても素敵でうらやましく思いました。
さて、この勝利で新潟は、試合が台風で中止された横浜FCを抜いて、暫定首位に立った。
松橋監督のいうように、一戦一戦目の前の相手が最強の敵だと思って全力を尽くして勝利に向かっていってほしい。
Visca Albirex!!