ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「かんかん照り」(井上陽水)の気分

2022-08-08 20:30:12 | うた
いやな夏が 夏が走る
あつい夏が 夏が走る


今まさに、この歌の気分。
50年前に井上陽水が出したアルバム「陽水II センチメンタル」にあった、「かんかん照り」という曲。


初めて聴いた時は、大げさすぎてそんな馬鹿なことがあるか、と思ったものだった。

やけついた屋根がゆらいで見える
お日様は空であぐらをかいて
スズメたちはやけどをするのがこわいのか
どこかに隠れてる


…ここまではいい。
そんな馬鹿な、は、次以降だ。

水道の水がぐらぐらたぎり
セッケンはすぐにどろどろとける
恋人はレモンのジュースを作るのに 困った顔してる
いやな夏が 夏が走る


さすがに、「水道の水がぐらぐらたぎる」そこまではないだろう。
どろどろとけるセッケンのことは、いかにも50年ほど前の話だと思う。

帽子を忘れた子どもが道で 直射日光にやられて死んだ
僕の目から汗がしたたり落ちてくる
本当に暑い日だ

あの頃は、「直射日光に当たらないように。帽子をかぶって家を出なさい」とはよく言われたものだ。
熱中症とは言わずに、日射病と言っていた時代だった。

動かないことが一番いいと 寝転んでいても汗ばむ季節
恋人はやさしくよりそってくるけれど 心も動かない
いやな夏が 走る
あつい夏が 走る


井上陽水の「かんかん照り」は、こんな歌だった。
あの時代は、エアコンのことをクーラーと言っていたし、クーラーがある家はまだ限られていたのだった。
でも、50年あまり前は、今みたいに、35℃を超えるような日はめったになかった。
31,32℃になると、とてつもなく暑く感じたものだった。

今は、35℃を超える猛暑日が多いのも事実。
陽水のこの「かんかん照り」が、妙に現実味を帯びて感じるのは、酷暑のせいだろう。
今日も暑かった。
そして、夜になってもなかなか暑さが収まらない。
昨日は、立秋だった。
その日が過ぎたというのに、この暑さ。
困ったものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする