ビオラとパンジー、よく似ている。
だけど、実際に花の栽培活動に取り組んでいるときに、花の大きさのほかに違いがあった。
パンジーだと、ほとんど種が取れないのに対し、ビオラだと、種が取れるのが多かったということ。
だから、ビオラを咲かせた後のプランターなどを翌年もそのままにしておくと、こぼれ種から芽を出して花を咲かせる、ということがあった。
種まきや苗植えをしていないのに、そこに花が咲く、というのはうちの場合よくあることなのだ。
先日ここで書いた、生命力、繁殖力の強い花々にも、そうやって咲いたものが多い。
5月の中ごろ、ビオラかなと思われる植物が、プランターに育っているのを見つけた。
去年のビオラが、こぼれ種から育ってきたのだ。
鉢に移して、水をあげていたら、5月末になって花を咲かせるようになった。
ビオラを苗から育てるのだと、ふつう今頃は花が咲くピークは過ぎているはずだ。
だが、こぼれ種から育ったこれは、今美しい花の時期を迎えようとしている。
ここまで育ってきて、美しく花を咲かせている姿に、心の中で声をかけている。
「ここまでよくがんばって育ったなあ」
「ここからまた美しい花を、たくさん咲かせておくれ」