ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

あの匂いが強かった花の木は、「イボタノキ」という名前だったのか

2023-06-06 20:28:15 | 草木花

8年ほど前、この木の花が気になった。

当時の職員が、ほかの木のそばに生えていて、じゃまになるからと言って、切った枝が転がっていた。

「何という名の木の花なのでしょうね?」

と聞かれたけれど、分からなかった。

だけど、白い花がついていたし、その花は先端が4つに切れ分かれていて、結構きれいで可愛いと思った。

だから、捨てられてしまうだけではかわいそうな気がした。

切られた枝の花が付いている部分をさらに少し切って、職場の自分の机の近くに飾ってみた。

花瓶にさしてみると、緑の葉と白い花がきれいでとてもいいなあと思った。

 

ところが、しばらくしてから、その匂いが結構強いことに気付いた。

結構強いどころか、強すぎて気持ち悪くなってきた。

気持ちをよくしようとして飾ったのに、かえって気持ち悪くなるのでは本末転倒だ。

やっぱり、捨てることにした。

この木の花には、そんな思い出をもっていたのである。

 

先日、走っていたら、この花を道沿いに見つけた。

あの特徴的なすえたような匂いが漂ってきた。

まぎれもなくあの時の木の花だ、そう思って、以前のことを思い出した。

さて、何という木だったのだろう?

植物図鑑やら樹木図鑑をひっくり返したり、様々な条件でネット検索したりして、ようやくたどり着いた。

 

その名前を、「イボタノキ」というそうだ。

幹に「イボタロウムシ」という虫が寄生することも、その名前の由来らしい。

イボタロウムシがつくと、白い分泌物の中に、黒い粒々があり、イボに見えるためだという。

ふうん、なるほどなあ。

あんなに独特のにおいがあるのに、それを好む虫もいるんだね。

「蓼食う虫も好き好き」という言葉があったことを思い出したよ。

コメント
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