シモツケソウ。
その名から、下野の国、今の栃木県と何らかのかかわりがあるのかと思っていた。
よく調べてみると、シモツケという種類の低木がある。
シモツケは、下野の国の産だったというところにその名の由来があるという。
シモツケソウは、そのシモツケに似ていることから名付けられたようだ。
先日、たきがしら湿原を訪れた時、赤紫色の花が、美しい輝きを見せていた。
1mくらいの高さで、最上部には、まだ開いていない玉のようなつぼみがたくさんついている。
その下に多くの小さい花々が開花していた。
咲き方が、ふわふわに見えた。
まるで毛糸のじゅうたんがぱあっと明るく広がっているような感じだった。
今まで見た中で、もっとも旬な時期のシモツケソウだと思った。
誕生日によって、「誕生花」というのがあるが、シモツケソウは、確か7月何日かの誕生花になっているはずだ。
高原を赤く染めるように咲いていたシモツケソウを、今までになく気に入った。
子どもの頃作ってもらった海苔巻の中に入っている「桜でんぶ」を連想したりもしていたが…へへへ。
シロバナのシモツケソウも見つけた。
こちらは白煙のようだった。