ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

よくやった、日本文理の選手たち! 新潟の誇りだ!

2009-08-24 23:07:00 | ひと
新潟県代表、日本文理高。
決勝戦。9回裏すでに2アウトランナーなし。
得点は、4対10。6点差だ。
この回3人目のバッターは、1番打者。
2ストライク2ボール。追い込まれた。最後のバッターかと思った。
しかし、粘って四球で歩く。
次は2番打者。今日、というより今大会通して当たっている。今日だって、3回には一度同点に追いつくホームランを打っている。期待したい。
2ストライクを取られ、追い込まれる。
が、ここからファウルを打って、粘る。粘る。
ついに左中間2塁打を打ち、1点返す。5点差。
とはいうものの、あとアウト1つで試合終了は変わっていない。
ここから、3番打者3塁打で、6対10。まだ4点差。
4番打者がファウル落球もあって、幸運な死球。
5番打者も四球で続くと、投手だが打力のある6番打者は三遊間を抜けレフト前ヒット。これで、8対10。
7番打者に代打が出た。初球をレフト前へヒット。9対10。
なんと、1点差に追い上げた。2死ランナーなしから5点取って、なおもランナーは一、三塁。
ついに、一打同点というところまできた。
ここまで、7人が、自分がアウトになれば試合終了というプレッシャーの中で、ある者はじっくり球を選び、ある者は積極的にボールを打ってきた。これは、すごいことだと思う。
もうダメだと思って、簡単に打って出てしまいがちなものだが、じっくりボールを見て、好球を打ち、悪球は見逃す。危険な球はカットする。すばらしい技術だ。
そして、その技術をこの土壇場で発揮できる。なんとすごい精神力だろう。
もう、終わりだ。そう思って、簡単に終わっても仕方がないところだ。
しかし、自分のできるだけのことをしようと、熱い思いを持ちながら冷静に力を発揮した選手たち。
すごい。
8番打者は、思いきりボールをたたいた。
すごい打球が三塁方面に飛んだ。
奇跡が起きた。同点だ!
…と思った時、
そのすばらしく強い打球は、三塁手の正面だった。グラブの中に、文字通り吸い込まれていった。
試合終了。…。

しかし、試合をあきらめないその粘りは、全国の人々の心に深く刻み込まれた。
決勝の、最後の最後のこの場面で、持てる力を十分に発揮した選手たち。
甲子園球場では珍しい、スタンディング・オベーションが起こった。
みな、すばらしい感動に包まれた。
この戦いぶりは、新潟の誇りだ。
50代の今まで、新潟県勢はベスト4すらなかった。
ベスト8だって、25年も前だ。
しかし、「全国制覇」を旗印にして戦い始めた日本文理の選手たちは、新潟だって、やればできるということを全国に示してくれた。
厚く感謝したい。
ありがとう、日本文理の選手たち。
ありがとう、監督はじめ関係者のみなさん。
私たちは、今年の日本文理のさわやかな、そしてたくましい戦いぶりを、生涯忘れない。
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