四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

赤耳亀

2005-07-11 12:25:48 | 俳句
 一緒に見ていた方が赤耳亀と教えてくれました。なるほど赤いラインが耳辺りに走っています。
北アメリカ原産、子ガメはミドリガメと呼ばれ、よく夏祭りの屋台で売られています。
どうもペットが放たれたみたいです。日本原産との戦いの勝利者なのでしょうか。
  ♪寄る亀の寄ればけむりの泥の中   駿
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金澤山(きんたくさん)称名寺

2005-07-10 17:55:41 | 俳句
 ボランティアのガイドをいたしました。朝からムッと晴れあがりましたが前日の大雨の為でか、来場は少ない日でした。函館から来られた親子3人と、静岡から教員試験でこられた女子大学生ひとりをご案内しました。黒船に初めて乗り込んだ浦賀の与力で、函館五稜郭で幕府に殉じた中島三郎助のことをご存知で、彼の名にちなむ中島町は住まいに近いとの事でした。
女子大生は司書の勉強で、金沢文庫を知りわざわざ来た由です。教師になって子供達を連れてきてと合格を祈りました。写真は山門の仁王さん、金剛力士像で約4メートルです。解体修理により鎌倉時代の1323年院興(いんこう)の製作であることが判明しました。
「あおばずくは今年はいますか」と、カメラの方に聞かれました。まだ見かけない由です。
夕方、遠く花火の音がして夏を実感させます。
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六月を詠う

2005-07-08 21:13:21 | 俳句
♪円空仏のひきこむ微笑夏はじめ

♪風鈴にふれてしこりを解きにけり

♪あぢさゐと僕を見てゐるカフェテラス

♪椅子の音はづむ放課後五月晴

♪あと五勺汲む短夜や訃のしらせ

♪かすかなる扇のかをり母忌日

♪くぐるたび濾過されてゆく茅の輪かな
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三度笠

2005-07-06 05:51:38 | 俳句
 岩波文庫の「芭蕉書簡集」を読むと、予想に反して割りと頻繁に手紙をやり取りしています。電話電報がない江戸時代の通信事情に関心が向いて、句会主宰の大学教授にお聞きしましたら上方と江戸を月に三便の飛脚の制度があった由。これを「三度飛脚」と呼び、頭上にかぶっていた笠を「三度笠」と云うのだそうです。大名飛脚や個人の旅に託す方法もあり、奥の細道では芭蕉翁が配達されたそうです。なるほどー。
         〇吟行会師の青紫蘇を配りけり  駿
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たんぼの香り

2005-07-05 05:33:34 | 俳句
 早苗田を歩くと薫風がなつかしい。除草剤で草取りはしなくてもいいのだろうか。
お米は日本人のバッボーンをはぐくむ宝物だ。ひとり平均1年間で約60KGを食べているらしい。
かつては100KGで、約4割減少。もっとお米を食べましょう。
我家は20年来玄米を愛用しています。白米はうまいが、頼りない感じです。
  半濁音の靴(くっく)のあゆむ青田道  駿  
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野口英世博士

2005-07-04 20:55:30 | 俳句
 世界的細菌学の泰斗に飛躍される前、明治32年、23才の時に横浜長浜検疫所に5ヶ月間勤務されております。翌年には帝大出身とドイツ医学の厚い壁の母国から、新興国アメリカへの留学へ踏み出されております。横浜長浜検疫所では、外国船からの伝染病予防に奮闘かつ遊びの方にも頑張られた由です。ノーベル賞候補となるも、ガーナで黄熱病研究に殉職、わずか51才のご生涯でした。ゆかりの細菌検査室が現存、努力とあこがれの博士に近づけます。
  夏帽とる英世ゆかりの停留棟  駿

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茅の輪 

2005-07-02 02:00:58 | 俳句
 六月三十日神奈川県寒川神社の夏越の祓えに始めて参列しました。梅雨の晴間でかっと日が射して来ました。さすがに名だたる大社で、社叢林は大木です。14時の神事の前には多くの善男善女が列を組んでおります。祝詞(のりと)と人形(ひとがた)、切麻(きりぬさ)を入れた白い封書を白服の神官が全員に配っていただきました。祝詞奏上後、切りぬさをそれぞれに身に投げかけて清めます。
 〇切麻(きりぬさ)の清音かぶる夏祓  駿
さらに人形に自分の穢れの息を吹きかけ神主へお返しし、流していただきます。
神殿の大庭の青々とした茅の輪へ導かれて左右左と三度巡りました。
 〇さっぱりと剥がされて行く茅の輪かな  駿
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