奄美 海風blog

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『拳銃王』The Gunfighter 1950年のアメリカ

2025年03月17日 | 映画

『拳銃王』The Gunfighter
1950年のアメリカの西部劇映画
第23回アカデミー賞では原案賞にノミネートされた

ヘンリー・キング監督。
主演:グレゴリー・ペック

不覚にも主役のジミー・リンゴ(モデルは実在したガンマンのジョニー・リンゴ)がグレゴリー・ペックとは最後まで気づかなかった。
それまでの知性的なイメージとは正反対のアウトロー役に挑戦している。

第23回アカデミー賞では原案賞にノミネートされた。

名瀬に映画館があった遠い昔からみている典型的な西部劇とはだいぶ違う雰囲気を持つ異色作だ。
舞台はほとんど町の酒場の中に限定され、はでなアクションもガンファイトも少なく会話劇中心。
過去の名声がまねくトラブルに嫌気がさし、人生をやり直したいジミー・リンゴの内面を描いている。
陰影の強い白黒。フィルム・ノワール(仏: Film Noir暗い)的だ。


奄美 龍郷町秋名(たつごうちょう・あきな)月曜

2025年03月16日 | ドライブ

笠利町 土盛(ともり)海岸

龍郷町 かがんばなトンネル

 


『現代写真とは何だろう』  ちくま新書 – 2024/8/8

2025年03月12日 | 本と雑誌

現代写真とは何だろう  ちくま新書 – 2024/8/8
後藤 繁雄 (著)
2.4 5つ星のうち2.4    4個の評価 amazon

書かれている事柄の性質上しかたないのかも知れないが、外国人の人名を含めカタカナ表記が多く、置いてかれ感は終始消えなかった、にもかかわらず最後まで読んでしまった。re-thinkは再考で、
modern photography コンテンポラリーアート(contemporary art)は現代美術。
modern photography(現代写真)は少し収まりが悪い気がした。タイトル”現代写真とは何だろう”のとおり体系的な結論めいた論には出会えなかった。これは、AIの普及でますます流動化する「写真」のイメージをコトバでとらえようする、ある意味無謀て困難な、しかしそれゆえに楽しくもあるコトバ探しの旅なのだ、ろう。

名瀬の書店で見つけました。


『一冊でまるごとわかるギリシア神話 (だいわ文庫) 』2013年

2025年03月11日 | 本と雑誌

『一冊でまるごとわかるギリシア神話』 (だいわ文庫) | 吉田 敦彦 |本

”一冊で、しかも丸ごとわかる”とは思えないが、初心者にも、復習の意味でも分かりやすいと好評のようだ。(はげしい否定的なレビューもあり)

多神教なのに(新約)聖書にも通じるなにかがあり、日本神話とも似ている(世界の七不思議という研究者もある)

また、時代が違うのに、源氏物語と類似点もある、ということは感じることができた。
リアルな彫刻や絵画の白黒写真とは対照的な絵本のような挿絵がわかりやすさを刺激したのかも。荒唐無稽感のあるイラストもあるが、それが知識の整理、理解にもなることがあるのだ。


映画『復活』Risen 2016年アメリカ

2025年03月11日 | 映画

2016年に制作されたアメリカの歴史ドラマ『復活』(原題:Risen)107分

日本では映画.comでのユーザーレビューが平均2.9(13件中)と、やや低めの評価。
天邪鬼精神が働いて、ならば見てみるかと見たら当たりだった。
物語りは有名すぎて?追わずに済む分、映像表現や、イエス・キリストを処刑した古代ローマの百人隊長クラヴィウス、人物(等身大(人間)のイエス)、イエスの弟子たちの心理などの描写に集中できたせいかも知れない。

欧米での評価については、全米で大ヒットを記録したとか。 
アメリカでは、キリスト教に関連する歴史映画や宗教映画は定期的に制作されていて、特に、キリストの生涯や聖書の物語を描いた映画は、特定の層に根強い人気があるため、大手スタジオやインディペンデント系の制作会社によって繰り返し作られているそうだ。


復刻版『わが語録 真実を求めて ―生か死か』 単行本(ソフトカバー) – 2024/10/24 徳田 虎雄 (著)

2025年03月08日 | 本と雑誌

復刻版『わが語録 真実を求めて ―生か死か』 単行本(ソフトカバー) – 2024/10/24
徳田 虎雄 (著)

先週名瀬の書店でみつけた。
いつもとは違うコーナーだった。(郷土出身作家のコーナーだったかな)
本書原本はむかし読んはずだったのだが。新たに買った。
大量の白黒のスナップ写真と短文の徳田氏の語録で綴る構成は、むしろ今風で新鮮、内容の訴求力も抜群。

NHKのニュース
2024/07/11 徳田虎雄元衆議院議員 死去 86歳「徳洲会」グループ創設者

本書の若い(子供時代もある)徳田氏の姿は、闘病中の表情とは対照的にエネルギッシュだ。表情が心を打つ。時代も見える。

今日(2025年3月08)時点では、Amazonや楽天ブックスなどの主要なオンライン書店でのレビューや評価は見当たらない。(読書メーターに一件)

以下の本のレビューを読むと徳田虎雄のさらなる再評価は確実と思われる。

読んだ記憶のある虎雄本

山岡淳一郎氏の著書2017/11/25『神になりたかった男 徳田虎雄:医療革命の軌跡を追う』では、徳田氏の医療への情熱や組織運営の複雑さ。読者から「読み応えのある人物伝。良い面も悪い面も客観的に描かれつつも、読み物として面白い」との評価

ゴッドドクター 徳田虎雄 (小学館文庫 ) 文庫– 2020/1/7
山岡 淳一郎 (著) このブログの記事

徳田 虎雄の関連本
生命だけは平等だ。

頭の悪い奴が成功する―奇跡を生みだす行動の哲学 (ノン・ブック 198)

生きる力

ゼロからの出発―実現できない夢はない

母の力

大医は国を癒す―徳田虎雄の直言

など。


ツイートまとめ 龍郷町(たつごうちょう)かがんばなトンネルに入る and 奄美市笠利町土盛

2025年03月05日 | 観光ポイント

↑ビデオラストにある、龍郷町円(えん)地区の長さ約29mの「かがんばなトンネル」は、

水平線に沈む夕日がトンネルと重なりようすが「龍の目」が光っているように見える、ということで地元のかたや観光客を楽しませています。

3月の春分の日と9月の秋分の日の前後20日ほどに限られるということです。

この日(三月三日)の様子はNHKなどのニュースにもなったようだ。(列島リレーニュースの全国放送で

みた)

奄美大島北部のきょらうみ。土盛(ともり)海岸。

土盛海岸への道

 


映画「日本のいちばん長い日」1967年(昭和42年)版

2025年03月04日 | 映画

きのう、半分ぐらいから観た。
NHK BS 3月3日(月)午後1:00~「日本のいちばん長い日」

1967年(昭和42年)に公開された日本映画
監督 岡本喜八
脚本 橋本忍
原作 大宅壮一

wiki 半藤一利による日本のノンフィクション書籍。1965年(昭和40年)の初版刊行時は文藝春秋新社から大宅壮一編のクレジットで発売され、1995年(平成7年)6月に文藝春秋から半藤名義で『日本のいちばん長い日 運命の八月十五日 決定版』として再版された。

昔見た時と違い畑中健二少佐(軍事課員) - 黒沢年男、の叫んだり怒鳴ったりの狂信的の描写に
それほど違和感がなくなり、それはそれで賛否両方の論者にインパクトを与える上で効果的だったのだろう思えた。ラスト近くで戦争推進派らの投げるビラを拾う街の不良らしい少年少女二人が印象的だった。

【宮城事件について】
鈴木貫太郎内閣のポツダム宣言受諾決定(日本の降伏)に抗議する一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が企図したクーデター未遂事件です。

1967年版(監督:岡本喜八)白黒、2015年版(監督:原田眞人)カラー。どちらも、クーデターを企てた青年将校たちの葛藤や、玉音盤を守る側攻防を描いています。
一言でいうと、前者はドキュメンタリータッチで、各シーンに写される時計の映像が緊迫感を醸し出し終戦の象徴的出来事として脳裏に焼き付く。後者は登場人物の心理描写を克明、丹念に描くことでリアル感、ドラマ性を増していて、より重厚な作りだ。

どちらも緊迫したシーンの連続で、それぞれの味わいがあり、今後もリメイクがありそうだ。日本のあの終戦だけでなく、戦争の終わり方の難しさをあらためて考えされられた。ウクライナのことも。


アマプラで見た
2015年8月
日本のいちばん長い日
THE EMPEROR IN AUGUST
監督 原田眞人
脚本 原田眞人
原作 半藤一利
『日本のいちばん長い日 決定版』


ツイートまとめ ウミウ スモモの花 名瀬港

2025年02月28日 | ツイートまとめ

 


映画『アヌジャ』(2024年)アメリカ製作の短編映画

2025年02月24日 | 映画

『アヌジャ』(2024年)は、アダム・J・グレイヴス監督によるアメリカ製作の短編映画で、上映時間は22分。 

インド・ニューデリーが舞台。少女アヌジャに、姉パラクが、今は亡き母から聞いた物語を聞かせる場面からはじまる。
その話はペットとしているマングースが、侵入してきた蛇を咬む話だ。マングースは娘をヘビから守ったのだが、母とともに帰宅した父はマングースの口についた血を見て、マングースが娘を咬んだのだと誤解しマングースをたたき殺してしまう。母がすべての事態を把握したときにはマングースすでに死んでいたという話。姉パラクは話のつづきは忘れてしまった、と妹アヌジャに話す。

マングースの話は、各国の伝わる寓話なのか実話なのか。映画のラスト近くで、姉が縫製の針で誤って刺してしまった指から出る血を口で吸い取るシーンがあった。意味深長なのだが、この映画の核心にせまるシーンなのかも。

映画は、過酷な労働環境の縫製工場で働きながら、姉が、賢い妹に教育を受ける機会与えようと葛藤する話。
評価は概ね好評。

昔の話かと思いきやNetflixでは2025年2月5日から配信が開始されている。2022年ごろの話なのだ。
昔の白黒の日本映画にも似たよう話はいくつかあったとおもう。

世界は広い。AIに訊いてみると、他の途上国にも、労働環境、教育格差、貧困の現実をリアルに描いて、『アヌジャ』と共通するテーマを持っている映画や書籍はたくさんある。