↑ 受難のセミ多い、今日この頃の山。
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大相撲秋月場所は、11日目になりました。水曜日です。
今日の東京地方は、最高気温が29.9度まで上がり、名瀬の28.6度に勝ちました。たぶん、今場所の初白星?。最低気温も22.1度と名瀬の20.4度より高い。隅田川を吹き渡る風からは、いくぶん秋の気配が失せました、両国国技館です(想像です)。
そして、こちらは、南の島の秋の野山を飾る、フヨウの花も咲き出しました、奄美大島です。
(写真撮るのわすれました)
立合い、里山の左を警戒している武雄山。
里山の「左下手」がはいると、その腕を強引に締め上げ、左で強力な咽輪。
しかも、右ひざを、里山の左あしにあてがいながら、ものすごい攻め。
里山、首が折れないか。
天井を向くこと、3回、4回。
今場所からズームイン機能も加わった「吊(つ)り屋根カメラ」のリモコン超小型ハイビジョンカメラは、迫力ある映像を映し出すことが出来たろうに・・・。
ここは、逆えびの体勢ながら、里山は左足を軸に体を、うまく右に回転させながら、左下手を放すことなく、しのいだ。
土俵中央、動きが止まって、両者、まわしがとれない。肩を組み合う格好。
ここから、里山のあっとおどろく技が飛び出すのか。
里山が、武雄山の右腕を挑発するように振り払ったとき、武雄山が前へでる。
右足を後ろに伸ばし、ズズズーっと下がる里山。右足は、俵に着いた。
ああ、今日もだめか!絶不調の9敗目か?里山。
いえ、いえ、ここは全く心配いりまへん。と言うより、むしろここは、里山の相撲です。
音声を消して、VTRでご覧いただきたい。
前へ出る武雄山の腰は入っておらず、里山は相手の肩の下に頭を付けている。
画面、背中、里山の右足が俵まで下がっても、両者の体勢のハの字は角度が縮まりません。
里山の背中は反り返ることなく、頭は、相手の左肩の下に当てています。
そして、右足で踏ん張りながら、頭をこんどは相手の右肩に、さりげなく、ぐりぐりっと移し変えます。
ここがポイントです。(武雄山は里山の意図を読めたのでしょうか)
それと同時に、里山、押しにでます。
が、前には出ません、右足は俵に掛かったままです。
ここは第二のポイントです。
そこで、押し返してきた武雄山の右肩から、頭をはずせば、つっかえ棒を失った163キロの巨体が、腹ばいになって土俵に落ちるというスンポーです。
決まり手の「引き落とし」は、その時、武雄山の巨体を右にはねのけるるようにした時の里山の左手が、相手の右腕を引いたように見えるほど、あざやかだったからです。
10連敗中とはいえ、新入幕から2場所連続敢闘賞受賞の経歴をもつ武雄山。
土俵のひじを付け、うなだれ、土をつかんで投げ、悔しがります。あしたくりー
前半の激しい咽輪攻めをしのいだ里山の強靭な足腰は、土俵際、ヒジョー!にしなやかで頭脳的です。
>ほっ、ほっー、勝てばなんちでん、いえますな、段ひらさん。
ほんまのことでんがな、オジヤマさん。
この軽量で、このスピードで、この位置におれるには、この相撲でなければなりません。
負け越したとはいえ、解説「里山、まだまだこれから」だジョー!。
「大相撲を盛り上げるためにも、早く幕の内に上がってもらいたいですね」
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里山(3-8)東2 秋場所の成績 11日目
明日 東十7 駿傑(しゅんけつ) 4勝7敗
11日目○ 武雄山 引き落とし
10日目● 片山 寄り切り
9日目○ 海鵬 押し出し
中日● 皇司 送り出し
7日目● 潮丸 押し出し
6日目● 栃栄 押し出し
5日目● 時津海 寄り切り
4日目● 北桜 押し倒し
3日目● 春日王 押し出し
2日目○ 安壮富士 かいなひねり
初日 ● 鶴竜 突き倒し
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里山、十両全星取り表
1月①●②●③ ④●⑤●● ⑥⑦●⑧⑨ 西13枚目新十両
3月①②●●● ③●④⑤● ●⑥⑦⑧⑨ 西8枚目
5月①②③●④ ●●●⑤● ●⑥●●⑦ 東4枚目
7月①●●●② ③④⑤⑥⑦ ●⑧⑨●● 西4枚目
9月●①●●● ●●●②● ③ 東2枚目
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旭南海(7-4)西13 秋場所の成績 11日目
明日 東十6 海鵬 5勝6敗
11日目○ 上林 押し出し
10日目● 光法 寄り切り
9日目○ 若兎馬 寄り切り
中日● 時津海 引き落とし
7日目○ 龍皇 寄り切り
6日目○ 須磨ノ富士 押し出し
5日目● 大真鶴 寄り切り
4日目● 栃煌山 押し出し
3日目○ 大翔大 送り出し
2日目○ 猛虎浪 引き落とし
初日○ 出羽鳳 寄り切り
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