『謎の蝶 アサギマダラはなぜ未来が読めるのか? 単行本(ソフトカバー) 2014/9/13
栗田 昌裕 (著)
アサギマダラの生態や能力など①蝶自体の不思議と、②人との出会いの不思議について
数多くの実例と、写真でその魅力が説かれている。
この本とは奄美の図書館で出会った。
週一回は行く街の書店で、この本に出会う確率はかなり低いだろう。
図書館には月に一~二回行って5冊ほどを借りる。
この本は1月の新着図書で、一月遅れの2月はじめに出会った。
偶然だ。
この出会いも不思議と言えば不思議。
しかも私は数年前、この著者が福島県から放蝶したアサギマダラに
奄美大島で出会い、動画に撮影してYoutubeにアップし、著者と
連絡が取れた記憶もあり、
このブログ 福島県→奄美大島1435kmの旅をしたチョウと判明、大阪→奄美大島も
2009年11月08日 | 生き物観察
ほかにも数回、他の人の放蝶したアサギマダラにも
同じような経験がある。
本を借りたあとに、この著者の本だとわかった。
本は物ですが、山歩きで、蝶や鳥などとの出会いは、時たま、ほんとに不思議を感じるものである。その経験がある人は本書で紹介されている、もっともっとすごい不思議もすんなり理解できるのではないだろうか。
それを理解することで、なた自身の人生の不思議にも思い至るのではないだろか。難解な哲学書や人生論もよいが、身近な自然でそれを理解するのもよいかも知れない。アサギマダラは、たとえば東京あたりの人家の庭でも観察できることがあるという。
余談ですが、アサギマダラが旅をしていることが分かったのは1980年代の初頭であるとされているが、以下に示す奄美の島唄に、蝶が海を渡るこがわかっていたかもしれないことを
うかがわせる歌詞がある。
『輝く奄美の島唄』 郡山 直 編訳 P186
徳之島まんこい節
歌詞の大意は、牛と引き換え(gave us a caw) に
大島(奄美大島)に連れていかれた親の
子が、蝶(あやはびら 綾蝶)よ、大島で私の親を見たら伝えておくれ、
私は「泣いて暮らしていると」
と訴えている。
Butterfly, When you fly to Oshima, and happen to see my father,
Please tell him that I'm alive, crying for him.
海の向こうへ消えていく蝶は私も何度か目撃している。
この本『輝く奄美の島唄』は、奄美諸島の島唄を、島言葉による原歌と標準語、英語の対訳形式で構成されている。
『謎の蝶 アサギマダラはなぜ未来が読めるのか?
amazon 内容紹介
「朝日新聞」「週刊文春」「HONZ」「日本経済新聞」「週刊ダイヤモンド」等、各媒体で話題のサイエンスノンフィクション待望の続編!
アサギマダラは謎と魅力に満ちた蝶です。その最大の特徴は「神出鬼没ぶり」にあります。
アサギマダラが旅をしていることが分かったのは1980年代の初頭です。それまでは普通種として、平地や山地でゆったりと生活していると思われていた蝶が、突然、大海原を渡って2000キロもの長距離の旅をしていることが分かったのです。
『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』の続編である本書では、アサギマダラの奇跡の能力に更に迫ります。16頁に及ぶカラー口絵に収録された美しいアサギマダラの写真の数々も必見。
○本書の目次より、第1章 アサギマダラの過酷な旅のエピソード/第2章 アサギマダラは「ありえない生き物」!?/第3章 アサギマダラは気象が読めるのか/第4章 アサギマダラは未来が読めるのか
amazon 登録情報
単行本(ソフトカバー): 255ページ
出版社: PHP研究所 (2014/9/13)
言語: 日本語
発売日: 2014/9/