奄美 海風blog

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動画 熱低一過の名瀬港

2019年06月27日 | 台風情報

201927 熱低一過の名瀬港

朝起きる頃には、熱低は台風になっているとの予報だったが、名瀬はいい天気になっていた。↑ メジロ、セミも鳴いている。

昨夜から今朝にかけて台風3号になるとの予報より少し遅れて、夕方6時ごろ、熱低は台風に変わった。

定点観察 きのうの様子 ↓

190626 名瀬港 熱低接近中


『独学で歴史家になる方法』 単行本 – 2018/11/20

2019年06月26日 | 本と雑誌

『独学で歴史家になる方法』 単行本(ソフトカバー) – 2018/11/20
礫川 全次 (著)
5つ星のうち 5.0
4件のカスタマーレビュー
 
かなりズバリなタイトルで気が引けもしたのだが
開けてびっくり、先入観とはうらはらに、とても濃い内容だった。
時間の都合で途中、飛ばして読んだのが残念。
 
タイトルどおり、「独学歴史家」へのわかりやすいノウハウもあるのだが
それには独学者のレジェンドである著者自身による長年の単独研究の
具体例が挙げられていて、
その内容、成果だけでもたいへん刺激的だった。
 
巻末の、
付録1◎こんな研究はいかがですか:そう言われれば私にも(歴史独学者にお勧めする15の研究テーマ

付録2◎こんな本はいかがですか 歴史独学者にお勧めする55冊
 
も本文同様、こころにくいばかりの親切さと丁寧な文章で実用的。
 
教科書やアカデミックな研究書、それにいままで読んだ歴史書にもない
「そう言われれば」と思う盲点、抜け落ちていた肝心な視点に気付かせてくれる。
 
結論を声高に主張するのではない論述態度が隠された教科書歴史の「盲点」を「在野史家」ならではの視点であぶり出してくれるといった感じだ。
奄美の島々の歴史も、日本史、世界史につながる盲点がいろいろありそうだと感じた。
すでに日本の内外に研究者がいるのだろうと思う。

☆ハマユウの香りとアダンの浜辺 ドラマチック #田中一村

2019年06月25日 | 田中一村

wikipedia
ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum)はヒガンバナ科の多年草。(クロンキスト体系ではユリ科)。花の様子は、コウゾなどの樹皮を細く裂いて作った繊維から作った布と似ており、神道神事で用いられる白い布をゆう(ゆふ)と呼ぶ。別名のハマオモトは、肉厚で長い葉がオモト(万年青)に似ることから。
水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られる(海浜植物)。道ばたや公園、庭に植えられることもある。日本に自生するのは亜種 C. a. var. japonicum (Baker)。宮崎県の県花となっている。

花弁の根本の方は互いに接して筒状、先端部はバラバラに反り返る。↓

花は日没前後から強い芳香を発するようになり

この日(きのう夕方)は、花に近づかなくても海岸に降りただけで、あたりにいい香りがあった。

 

 


『言ってはいけない』 残酷すぎる真実 (新潮新書) – 2016/4/15

2019年06月24日 | 本と雑誌
 
『言ってはいけない』 残酷すぎる真実 (新潮新書)  – 2016/4/15
橘 玲 (著)
5つ星のうち 3.4
369件のカスタマーレビュー  
 
先に読んだ
『もっと言ってはいけない』 (新潮新書)  – 2019/1/17 橘 玲 (著)
5つ星のうち 3.6
77件のカスタマーレビュー
 
は、まだ新しいので書店に3冊ほど平積みで、その上の棚に棚差しで3冊くらいあった。
『もっと‥』の棚差しもあったかな。
 
このブログ2019年06月12日 | 本と雑誌『もっと言ってはいけない』 (新潮新書) 新書 ? 2019/1/17 
では、『もっと言ってはいけない』が76件のカスタマーレビューから一件増えて77件 星の数は変わらず。
365件から369件になっている。

『もっと言ってはいけない』より読みやすかった印象だった。
一番最後のページに、人生に対するわりと穏やかな結論めいた見解があって、
それには批判者も、意表をつかれ仰天つづきだった読者も、すこしはほっとするのではなかろうか。
 
一番印象に残ったのは、やはり、ジュディス・リッチ・ハリスの「集団社会科論」。
ハリスの経歴も興味深かったが、
P227親よりも「友達の世界」のルールを優先することが子どもの本性だp227から親の言うことを聞かないのは、当たり前、は説得的だ。注意深く読まないと誤解の生じやすい箇所かもしれない。
 
wikipedia ジュディス・リッチ・ハリス(Judith Rich Harris、1938年2月12日 - 2018年12月29日)はアメリカ合衆国の心理学者。親は子の発達にとって最も重要な要因であるという信念を批判し、それらを否定する証拠を提示した『子育ての大誤解』(早川書房、2000年/ 上下、ハヤカワ文庫、2017年)の著者である。wikipedia

あとがきで、ハリスの理論については
『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』 単行本 – 2010/9/28
橘 玲 (著)
5つ星のうち 3.6
120件のカスタマーレビュー
 
でも強調したとある。

海岸で撮ったこの植物の名前は?

2019年06月23日 | 植物

 

 

これを撮影した大瀬海岸の説明。https://goo.gl/maps/4dQzPAzpGkqD6axt5 

名瀬から、奄美大島北部太平洋側の笠利町の県道で
奄美空港を2キロほどすぎた所で右折、100メートルほどで
暴風防砂林のまばらになったところにある駐車スペースに車を留める。

暴風防砂林にそって、アダンの木陰の中をサイクリング道路も走っている。アクセスも、そこの雰囲気も、とても親しみやすいおおきな海岸だ。
バードウォッチングのポイントとしても知られている。

こじんまりした駐車場の端からすぐそこは海岸入口の砂地が見える。
数歩あるいたところでこの写真は撮影した。
海岸の前線にむかって伸びるグンバイヒルガオの群生に中で、
陽を受けて、きれいに見えた。
紙の図鑑も、ネットで画像検索を繰り返しても見つからなかった。
海浜植物 イネ科などと思いついた科名を入力するがだめだった。
海浜植物の一覧ページやリストページなどものぞいてみてもわからない。
 


追記 投稿後、すぐにツイッターで
>マメグンバイナズナかその近縁種ではないでしょうか。
というご教示をいただきました。
ありがとうございます。
 
 

↓↑ 大瀬海岸 https://goo.gl/maps/4dQzPAzpGkqD6axt5

 アダン ハマユウ ショウジョウソウ センダングサ この手前のグンバイヒルガオの群生の中に、

↑ 名前のわからない花はあった。

 

 


『家康の置文』 単行本 – 2002/9/1 黒須 紀一郎 (著) 作品社

2019年06月20日 | 本と雑誌

『家康の置文』 単行本 – 2002/9/1
黒須 紀一郎 (著) 作品社
5つ星のうち 4.5
2件のカスタマーレビュー
 
amazonn
内容(「BOOK」データベースより)
御三家でありながら倒幕の先鋒「尊攘激派」を生み出した水戸藩の謎。藩士領民に苛斂誅求を強いてまで、南朝正系を志向する修史事業に邁進する理由は何か。通説を覆す傾き者=光圀と仁愛の人=綱吉の宿命の対決。瞠目の歴史長編。
 
---
 
これも、適当に借りた時代小説3冊のうちのひとつ。
 

その中で最もおもしろく読んだ。
家康、御三家、水戸光圀とくれば、
あ、置文とは、あのことだな、とわかったが、
それは最後に明かされる。
そればかりを意識して読むと、落胆が大きいかも知れないが、
途中が面白いので、それはネタバレしても、どうということはない。。だろう。
 
その途中とは
 白村江の戦い(日本と百済連合軍と、唐・新羅連合軍との戦争)
それにつづく、古代日本最大の内乱である壬申の乱(じんしんのらん 
天智天皇崩御後、先帝・天智天皇の「実弟」・大海人皇子(後の天武天)が挙兵。 
 
弘文天皇(天智天皇の太子・大友皇子)即位説)など、乏しい古代史の知識が問われる。
 
それに南北朝両皇統のうち,いずれが正統とするかの南北朝正閏論(なんぼくちょうせいじゅんろん)
もべんきょうさせられる。
 
もちろん作家の想像駆使する物語りも駆使され大いに楽しんだ。
にも通じる面白さ。

これも綱吉の治世のころが舞台だが、
綱吉はバカ殿ではなく、
そして、ここで描かれる水戸光圀(家康の孫で儒学を奨励し、彰考館を設けて『大日本史』を編纂し、水戸学の基礎をつくった)と、あの「黄門さま」の間にはイメージに大いにギャップがある。
 
あと、修史事業に邁進する光圀のおかげで、あくなき苛斂誅求に苦しんだ藩士と領民の話は、幕末の薩摩藩のビンボウと似てなくもない。
 
斉彬(薩摩藩第11代藩主)に御庭方役に抜擢され江戸に赴いた西郷がまっさきに、国事について教えをうけたのは、水戸藩士で、水戸学藤田派の碩学・藤田東湖であった。

斉彬が感化された曾祖父・重豪(薩摩藩の第8代藩主)は、将軍家(11代徳川家斉)の岳父として権勢を振るう一方で、蘭癖(西洋かぶれ)大名として名を馳せ、そのため藩士や領民(当然島の人々も)は、苦しんだ。

『阿蘭陀西鶴』 単行本 2014/9/10 朝井まかて著 講談社

2019年06月19日 | 本と雑誌

『阿蘭陀西鶴』 単行本  2014/9/10
朝井 まかて (著)
5つ星のうち 4.5
17件のカスタマーレビュー
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
 
井原西鶴は寛永19年(1642)生まれで、松尾芭蕉や近松門左衛門と同時代を生きた俳諧師でもあり浄瑠璃作者でもあった。若くして妻を亡くし、娘と大坂に暮らしながら、全身全霊をこめて創作に打ち込んだ西鶴は、人間大好き、世間に興味津々、数多の騒動を引き起こす。ほんま、はた迷惑なお父はんや。日本初のベストセラー作家にして娯楽小説の祖・井原西鶴。娘との日々の暮らしから、謎に包まれたその人生に迫った。直木賞受賞第1作!
 
直木賞受賞第1作!
本邦初のベストセラー作家にして、エンタメ小説の産みの親・井原西鶴に挑む
『阿蘭陀西鶴』朝井まかて作家インタビュー
 
 
古い本だが、江戸時代の時代小説というくくりで10冊ほど並べてあった中から
なにも考えず選んだ3冊。そのうちの一冊。
偶然なのか、そうではないのか3冊ともあの生類憐みの令で有名な犬公方、徳川綱吉の治世のころの物語だった。(コメント参照)
 
直木賞受賞作家の著者・朝井 まかてのペンネーム「まかて」は沖縄出身の祖母の名に由来すると
いうことは、検索して知った。
 
ーーーー
 
西鶴の盲目の娘「おあい」が語り手。
その文章は、読み手の五感も研ぎ澄まされて、一行目から引かれ、一気に読んだ。
 
天才で厄介者の父西鶴が、できあがった『好色一代男』を自ら朗読する声を聴く。
娘おあいは今まで知らなかった父の洒落者の一面を知ることで、
盲目の自分でも文章によって感じ、つかみ取ることができたことに、あらたな喜びを覚える。読者は、ここで盲目のおあいの語る文章によって五感が研ぎ澄まされて、いままでにない世界を垣間見た感動をおあいと共有するだろう。あとは読んでのおたのしみ。
 
西鶴『好色一代男』は、とおい昔に読んだ記憶はあるが、TVの解説でおもしろさを知った。当時の歴史背景などを知れば面白みも増してだろうに。
 
庶民のかたる大阪弁自体にも、お上にたいする反骨のひびきがあってよろしい。
 
公儀の取り締まりを恐れ好色物の出版にしり込みする馴染みの出板屋。
西鶴は大阪弁を駆使して激怒し、なんとか出版にごぎつける。ここも、あとは読んでのお楽しみ。
 

ツマムラサキマダラ(褄紫斑)久しぶり 

2019年06月15日 | 生き物観察

 

10年ほど前にはよく見たものだが、最近は年によって見たり見なかったり。

wikipedia
ツマムラサキマダラ(褄紫斑)は、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウの1種。前翅の先部分が光の方向によって鮮やかな紫色に輝くチョウである
オスとメスの羽の模様は大きく異なり、メスは後翅に多数の白色条がある。オスは腹部先端にフェロモンを分泌するヘアペンシルという器官を持つ。

ツマムラサキマダラ ヘアペンシル  ↓

↓ 2008年10月12日 より ↓


『介護はしないぞ』: 私と母の1000日戦争 単行本 – 2013/7/10

2019年06月14日 | 本と雑誌


『介護はしないぞ』: 私と母の1000日戦争 単行本 – 2013/7/10
井上 雅義 (著)
 
「老後2000万円」でワイドナショーも盛り上がっている。
老後の問題は、各自千差万別で、単に数字だけで議論するのも
むなしい気がするし、しかし「老後2000万円」は、老後問題の議論の
きっかけにはなっているようだ。
 
本書も団塊世代で東京暮らしの週刊誌記者の夫が埼玉の一人暮らしの
母(戦中派)と、同じ埼玉の妻の一人暮らしの父親の介護のドキュメンタリー。
それぞれの両親の簡単な生い立ちや夫婦の関係にも話はおよぶ。
 
具体的な老人ホームの費用や手続き、ホーム内の様子、
介護認定などの行政手続き実務など、記者らしく読みやすく、参考になったが、
やはり、思ったことは老後は「各自千差万別」だろうということ。当然のことなのだが。
 
タイトルの「介護はしないぞ」の意味はいまだわからないが、
老いてわがままになる母との付き合いの苦労に直面し、
介護する自分のこころがまえの甘さ、長年の母との会話不足を反省すると同時に、
介護される側、つまり親自身の老後や介護に対するこころがまえ、対策、それに死生観を問う展開は新鮮に感じたが、
 
じっさいには認知症初期の母は、紆余曲折の末、かつてのゴミ屋敷での生活から脱出に成功し、
むかしの老人ホームとはイメージがだいぶ違う有料老人ホームで、認知症も深刻な事態にはならず若返るというところでドキュメンタリーは終わり、死生観を問う展開は深まらなかった。
 
もしかしたらタイトルにそれが現れているのかも知れないと思うのは考えすぎか。