『朝が来る』 単行本 – 2015/6/15
辻村 深月 (著)
netflixで、見つけて視聴後、読んだ。
映画と本、それぞれの特性がそれぞれに活かされているようで、その微妙な違いが楽しめた。
この本はwikipediaでは、長編ミステリ小説と紹介されていので、そのつもりで
映画も本もよんでみたのだが、子供を手放した幼い母ひかりに対し、栗原家夫婦が発した「あなた誰ですか?」というセリフ、そしてその場面。
「犯人」というのではないのだが、栗原家親子三人の穏やかな暮らしに忍び寄る暗雲の発生元の人物をいろいろ想像させられ、ここちよい緊張感とともに映画は観つことができた。
本は、早送り、巻き戻し、10秒送り、10秒戻しも、よりダイナミックに自在にできる分、登場人物や作者により近づける気がする。
映画では朝斗の幼稚園の友達・大空(そら)とその母親が、声だけ登場して姿がない、という
映画ならでは描写があったので、それも暗雲になるのか、と思ったり・・・。映画の表現も無限にあるような。
wikipedia『朝が来る』(あさがくる)は、辻村深月による日本の長編ミステリ小説である。『別册文藝春秋』2014年1月号から2015年3月号に連載、文藝春秋より2015年6月15日に刊行された。長い不妊治療を経て子供に恵まれず特別養子縁組という手段を選択した夫妻と、中学生で妊娠しやむを得ず子供を手放した幼い母の、それぞれの葛藤と人生を描いた社会派ミステリー。第13回(2016年)本屋大賞第5位。
2016年に東海テレビの制作により、フジテレビ系でテレビドラマ化された[1]。2020年10月23日に映画版が公開された。
amazon 内容(「BOOK」データベースより)
「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。
登録情報
出版社 : 文藝春秋 (2015/6/15)
発売日 : 2015/6/15
単行本 : 346ページ