『Gene Mapper -full build- 』 (ハヤカワ文庫JA) 文庫 – 2013/4/30
藤井 太洋 (著) 30件のカスタマーレビュー
(ジーンマッパー フルビルド)
著者が奄美大島の出身ということで読みました。
図書館の階段で二階に上がって、通路に左折して、10mほどか、突き当たりが郷土コーナー。
低めの背中合わせの書架(本棚 本箱)がいくつかの島になっていて、そのうちの一つの天板の上が、パネルや数冊の本が表紙を向けて展示してある。
目の高さのちょっとした特設コーナーだ。
SF小説らしい。Gene Mapper -full build- 英語のタイトル。
英語は本文にもかなりの頻度であらわれる(短い会話文など)。ちょっとした英語の勉強。それにコンピュータ用語も多い。
どうして、これが郷土コーナーにあるのだろう。
文庫本の表紙のカバー折り返しに著者の略歴のなかに奄美大島出身とあった。
SF映画は好きだが、小説は苦手だ。
しかし裏表紙のあらすじに「フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が主役である近未来」とあり、このブログは植物の記事が少なくないこともあって(w)借りることに決めた。
タイトルの、Gene Mapperとは主人公林田の仕事で(遺伝子デザイナー)という意味だろう。
Gene Mapper の公式サイトもある。
おもしろそうだ。
ほかに、AmazonのKindleストアで 「ベスト・オブ・2012」小説・文芸1位! 話題の個人出版の電子書籍の完全改稿版という本書のなりたちの経緯の知らないことばかりで、面食らいつつ、読み始め、途中で著者の詳しい経歴など検索しながら、
SF小説好きな人にはたまらないだろうな、などと思いつつ、なんとか読み進み、はやくも物語はクライマックスへ。
映像でみたい。・・・
次作はじっくり読みたい。
それにしても図書館は、こうした本の情報をどうやって入手するのだろうか。利用者の要望とか、いろいろあるのかなあ。(よのなか知らないことが多すぎる)
奄美出身の新人作家だけでなく、他のフロアーには、Iターンしてきたと思われる、在住の作家の作品なども平積みで展示されることがある。
これらのコーナーは、随時展示が入れ替わるようだ。
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amazon 内容(「BOOK」データベースより)
拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。遺伝子デザイナーの林田は、L&B社のエージェント黒川から自分が遺伝子設計した稲が遺伝子崩壊した可能性があるとの連絡を受け原因究明にあたる。ハッカーのキタムラの協力を得た林田は、黒川と共に稲の謎を追うためホーチミンを目指すが―電子書籍の個人出版がたちまちベストセラーとなった話題作の増補改稿完全版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤井/太洋
1971年奄美大島生まれ。国際基督教大学中退。舞台美術、DTP制作、展示グラフィックディレクターなどを経て、2013年までソフトウェア開発・販売を主に行う企業に勤務。2012年、電子書籍個人出版「Gene Mapper」を発表し、作家として一躍注目を浴びる。2012年12月、短篇小説「コラボレーション」「UNDER GROUND MARKET」の2作で商業誌デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)