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奄美 海風blog

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田中一村が通った名瀬市大熊、の丘から。

2004年06月07日 | 田中一村

040607-daikuma.jpg

中一村が通っていた紬工場のある、名瀬市大熊(だいくま)です。
当時、もう一棟、紬工場が建っていたはずですが、この工場でも
きょうもおばさんたちが機(のの)を織っていました。
大熊町は現在、都市計画が進められ、当時とは、だいぶ変わりました。
工場から、すこし行った角に、一村が、よく訪ねたという
魚屋さんがありました。冷蔵庫から出した魚を売り物にならなくなる
ほど、丹念にスケッチしていった、というエピソードのある魚屋さんです。
このエピソードは、奄美パークの田中一村記念美術館の出入り口近くの、
一村の生涯を紹介するビデオで見た人もいるかもしれません。
そのビデオでエピソードを語るご主人も、他界され、もう会う事は
できなくなりました。
上の写真は、夕方工場の仕事を終えた一村が、ステテコ姿で
散策していた裏山へ上る小道です。当時の面影が残っていました。
こに咲いていたゆりのような花。もしかしてめずらしいのかも、と
思って撮りました。
枚目は、小道を登った丘から。「金鉱丸」と「宝勢丸」というカツオ
漁船が停泊する大熊漁港の向こうに見える「山羊島」は、建物に
かくれてしまいました。

この丘で子供の頃、夏休みの宿題の絵を描いていたら、ステテコ
をはいたオジサンに絵をほめられた、という話は何人かの人に
話しましたが、信じてもらえたのでしょうか。(笑)
去年、美術館で、一村がこの丘から撮ったに「違いない」写真を
見ました。前景にはソテツがありました。構図は宿題の絵とソックリ
だったのですが。(笑)いまだに証拠がありません。

田中一村記念美術館はここにあります。奄美空港から車で5分。
空港から名瀬市内行きのバスもここを経由します。