奄美 海風blog

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かんつめ節の碑

2005年07月19日 | 歴史 民俗

050719-kantsumebushi奄美は民謡の宝庫といわれ、先人から数多くの唄がうたいつがれていますが、「かん つめ節ほど島人に愛唱されているものはない」と碑文に書いてありました。

「かんつめ」とは女性の名です。興味のある人は検索してみて下さい。

かんつめ節 google

「かんつめ節の碑」は宇検村名柄(うけんそん ながら)と瀬戸内町久慈(せとうちちょう くじ)を結ぶ山道の中ほどの峠の付近にあります。地図 余談ですが名柄のメジロは鳴き声と姿が美しいと、名瀬のメジロ好きの人たちの間でも言われています。

奄美には、こうした碑が多い、と思うのですが、どこもいつ行っても碑の回りは、きれいに掃除されていて、生花などが枯れることなく供えられています。深い山のなかにあるこの碑も、定期的に掃除されているのだと思います、ほうきなどが数本そろえて近くの大木に立てかけてありました。供えものは、ポカリスェット、ジョージア、焼酎「里の曙」など。

碑文を読み進めると、唄の説明のあと、「島唄は奄美の自然と歴史に密着し民族文化の基盤として島人の生活とともに生き続けてきたのです。このような祖先の遺産を風化させることなく」未来に伝えていくことが大事だ、とも書いてありました。

この唄やその背景を知ることは、奄美の歴史や民俗を知るうえでも、入門としていいかもしれません。とか言ってわたしもよく知っているわけではありません。

歌詞は、いくつか(何番か)あるうちの一つです。表記もすこしづつ違いが。

ゆべがであすだる かんつめあごっくわ 

あちゃがゆぬや ぐしゅが道いじ みそでふらそ

昨夜まで遊んだかんつめ姉さん、明日の夜になれば後生(あの世)の道で御袖を振っている

輝く奄美の島唄』-Beautiful Amami Island Folk Songs 奄美の歌を、奄美の言葉による原歌、日本語、英語の三つの言語の対訳形式で掲載

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