シマグワというのかもしれない。
きのう今季はじめてトンボを見た。赤とんぼより、黄色だった。
童謡赤とんぼの、姐やは15で嫁にいったのだが、それでお里の便りが絶え果てた、というのは
よく考えるとちょっと解せない。
それでも、ちょっと考える。
姐は、姉と違い、血縁も、法律上の家族(法定血族関係)でもなく
たぶん地方からこの家で、家事手伝いかなんかで仕事をしていた年上の女性なのだろう。
これでギモンは氷解する。
お里のたよりは、どういう経路で作者に届いていたのだろうか。
山の畑の桑の実を小カゴにつめるほど、たくさん採れたのだろう。それもいまではまぼろしのようだ。
ゆうやけの赤とぼんを、その姐やに負われてみたのもまぼろしのようだ、さおの先のトンボをみて
そう思った。
余談ですが、
じっとしている赤とんぼをみて、明日どうする?と訊いた、渥美清さん(風天)の句がある。
サネンの花は数日前からさいていた。