「松竹ヌーヴェルヴァーグの旗手」大島渚に対してはなんとなく偏見をもっていたが、時代が変わってみると、この作品はなかなかの名作ではないか、と思えるようになった。現実離れした当たり屋一家を描いたものだが「万引き家族」とは似ているようだが、それは言われてみなけれければ気づかないほど異質なものに思える。ある意味時代が逆転してしまった今、松竹大船の伝統を引き継いだ山田洋二と大島を比べてみるのも面白い。
雪の中の赤い長靴が、意味ありげ(実際に意味があるのそうだが)だった。
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少年 (1969年の映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
少年
Boy
監督 大島渚
脚本 田村孟
製作 中島正幸
山口卓治
出演者 阿部哲夫
渡辺文雄
小山明子
音楽 林光
撮影 吉岡康弘
仙元誠三
編集 白石末子
製作会社 創造社
日本アート・シアター・ギルド
配給 日本アート・シアター・ギルド
公開 1969年7月26日
上映時間 98分
『少年』(しょうねん)は、1969年7月26日に公開された大島渚監督の日本映画。創造社とATGの提携製作による1000万円映画(低予算映画)路線の作品である。実際に発生した当たり屋一家事件をモデルにし、全国縦断ロケを敢行したロードムービー