赤猫異聞 単行本 – 2012/8/30
浅田 次郎 (著)
5つ星のうち4.0 72個の評価
よくこのような筋書きを思いついたものだと感心しながら熟読した。
数人の牢獄関係者による一人語り。その語り口も味わい深い。
今も何気に使っているありふれた言葉の意外な語源などもわかり、
やはり浅田次郎だなあと、またマイブームになりそうだ。
今は数冊借り増し、映画も『壬生義士伝』(みぶぎしでん)を見ている。
(ついでに藤沢周平の武家もの映画もみている)
昔映画でみた『鉄道員(ぽっぽや)』はあまり印象にないが、もう一度原作を読んでみたいと思う。
映画と言えば、本書読後に気づいたのだが、
大雑把に言えば
『ショーシャンクの空に』1994年アメリカ映画
『グリーンマイル』(The Green Mile)1999年のアメリカ映画(主演トムハンクス)
と似ているような。
amazon内容(「BOOK」データベースより)
火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人―繁松・お仙・七之丞。鎮火までいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。信じられない怪事が待ち受けているとは、知る由もなく。―幕末から明治へ。激変の時をいかに生きるかを問う、最新長編時代小説。
「赤猫」とは犯罪者用語で放火犯や火事を指すが、〈伝馬町牢屋敷におきましては、火の手が迫った際の「解き放ち」をそう呼んで〉いた。
訳ありの三人は、夜鷹(路上売春婦)の頭目・白魚のお仙、博奕打ちの無宿人・繁松、官軍兵を暗殺した元旗本・岩瀬七之丞だ。
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