奄美 海風blog

写真。植物や本 ネットで映画感想。相撲見てツイート
04年4月~14年11月ブログ人
トップへはタイトルをクリック

『サピエンス全史』(下) 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫) – 2023/11/3

2025年01月02日 | 本と雑誌

年末に読みました。退屈なページはほとんどない。なぜ今まで読まなかったのか。

上巻は主に約7万年前の「認知革命」から1万年前の「農業革命」までの進化の過程が描かれ、人類がどのようにして地球上の支配者となったかを探る。
この過程では、言語の発達やフィクション(宗教 貨幣 法律と国家などの抽象的な概念や物語)の共有による社会的効力の拡大が中心テーマ。


それでも後半には、下巻の農業革命以降、帝国や宗教の成立、科学革命、産業革命、そして現代に至るまでの人類の変化などに向かう視点もあって読書意欲を書きたてる展開だった。

下巻でもその展開も急速になる印象。
下巻では特に、科学と資本主義がどのように結びつき、現代社会の基盤を形成してきたか、さらには技術革新がもたらす未来像(AIやバイオテクノロジーの予測を超えそうな影響)について詳述。

人類が自然や他の生命体を支配する過程を描くと同時に、その代償としての環境破壊や社会的不平等にも警鐘を鳴らす。(悲観一色ではない)

下巻に対しても、壮大なスケールで歴史を語る一方で、具体的な事例や多様な文化に対する配慮がやや欠けているとの批判がある。

 

関連記事 このぶろぐ『サピエンス全史 』上: 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫) 文庫 – 2023/11/3
2024年12月26日 | 本と雑誌


Wikipedia『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(サピエンスぜんし ぶんめいのこうぞうとじんるいのこうふく、ヘブライ語: קיצור תולדות האנושות‎、英: Sapiens: A Brief History of Humankind)は、ヘブライ大学の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリによる書籍。2011年にヘブライ語版がイスラエルで最初に出版され[1]、2014年に英語版、2016年に日本語版が発売された。あわせて50か国以上で出版されベストセラーになっている

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。