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映画 『愛欲の十字路』(David and Bathsheba)1951年 アメリカ

2025年02月16日 | 映画

映画 『愛欲の十字路』(David and Bathsheba) は、1951年にアメリカで製作された歴史ドラマ映画。
旧約聖書『サムエル記』の ダビデ王 と バテシバの物語。

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カラー映画として壮大なスケールで聖書の物語を映像化。
主役のグレゴリー・ペックは「ローマの休日」のあの新聞記者役の方です。これも昔名瀬の映画館で見たかな?)の威厳ある演とスーザン・ヘイワードの情熱的な演技が魅力。

アカデミー賞5部門にノミネート(作品賞、脚色賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞)。

3000年前のエルサレム。宮殿に住むダビデ王は、湯浴みする人妻(バテシバ)をのぞき見し、
ひと目惚れして恋に落ちた、という話だが。

邦題の『愛欲の十字路』は、聖書を題材にした歴史映画としても、またその内容からもイメージとかけ離れている。あぜんとするほど、あれだ。そのせいか日本での評価はいまいちらしい。

旧約聖書のダビデは勇敢な戦士、神に選ばれた強い王というイメージだが、
本作ではバテシバとの恋愛に悩み、罪悪感に苛まれカリスマ性はなく、人間的な弱さや感情的な部分が強調されている。邦題『愛欲の十字路』では、・・・。1950年代のハリウッド黄金時代に制作された歴史スペクタクル映画の代表作のひとつ、なのだが・・・。


レンブラントは、1654年に《ダビデ王の手紙を手にしたバテシバ》を描いている。
こちらの視点からの考察のほうが面白いかも知れない。レンブラントの作品は、バテシバの内面的な葛藤を強調したものですが、レンブラント以外にも同じテーマを描いた有名な画家は数人いる。


ある程度の予備知識を得てから観たら、すこしは面白く感じられたかも。