カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

抜け殻・見つけた

2004年07月02日 | ☆ ふるさと・大和
「縦是女人結界」と書かれた石標と参詣道の入口を暫く眺めていて、引き返そうと、踵を返したとき、傍らの石垣に、へばり付くようにしている蝉の抜け殻が目に入りました。

7年間地中で暮らし、地上では1週間の命と言う蝉です。辺りは森閑として谷川のせせらぎ以外何の音も聞こえてきません。この大峰山の麓から見ると、下界である我が家でもまだ蝉の鳴き声を、今年は耳にしていません。

せんだっての台風で、この辺りは豪雨だったとの事、その後に、羽化したに違いありません。それにしても早い羽化です。地球の温暖化のシグナルが、この蝉にきっと届いたのではないかと、少し不安になりました。

朝夕かなり気温の低い奥吉野の山奥で、この蝉の1週間、無事に生き延びて欲しいと山を去りながら思いました。
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女人結界

2004年07月02日 | ☆ ふるさと・大和
世界遺産に今日登録が決まった、吉野・熊野・高野山の信仰の道の、大峰山の麓に、この山から湧き出す「ごろごろ水」を汲みに行ってきました。我が家の飲み水はこれにしています。

おいしい水を求めて他府県ナンバーの車も多く見かけます。
車を降りると、山の冷気に包み込まれたような、爽やかさです。ポリタンク8個に水を入れ終えて、友達とさらに山に向けて車を走らせました。

目指すのは、女人結界門です。以前訪れて、そこが結界だと思っていた場所よりさらにまだ山を登ったところが、女人禁制の信仰の山の登山口だと、今日教えてもらったのです。

木立の下に続く細い登山道。その登山口に、「女人結界門」と書かれた門がありました。ここからは、行場であり、女性は足を踏み入れることが出来ないのです。

信仰の山として、歴史的にも長く保たれた「女人禁制」は、男女差別でなく、信仰としての一つの文化として、継承されてきたものです。

奇しくも、夜7時のニュースで、この道を含めた、信仰の道が、今日世界遺産に登録されたことを知りました。

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