「裏に出ると道があって、田んぼがあって、やっぱり地面に続く家はいいなあ」
もう十数年前のことである。結婚間もない娘が里帰りをしてきたときのことだ。私のウォーキングコ-スを一に歩きながら娘が呟くように言った。のんびりした田舎に育ったこの娘が、愛し合った伴侶と暮す大都会の生活に適応出来るのかと、一瞬不安になった。
高1・中2・小6の子の母として、今や自分も仕事を持ちながら、すっかり街の住人になっている。地面に続く家でなく、大阪城の見える高層マンションにどっかりと腰を下ろし、母の助言や手助けも必要としない、主婦の座を構築している。
いつの頃からか、私を超えていく娘を眩く思い、相変わらず地面に続く家で、娘や孫たちとのメールのやり取りを楽しんでいる。
もう十数年前のことである。結婚間もない娘が里帰りをしてきたときのことだ。私のウォーキングコ-スを一に歩きながら娘が呟くように言った。のんびりした田舎に育ったこの娘が、愛し合った伴侶と暮す大都会の生活に適応出来るのかと、一瞬不安になった。
高1・中2・小6の子の母として、今や自分も仕事を持ちながら、すっかり街の住人になっている。地面に続く家でなく、大阪城の見える高層マンションにどっかりと腰を下ろし、母の助言や手助けも必要としない、主婦の座を構築している。
いつの頃からか、私を超えていく娘を眩く思い、相変わらず地面に続く家で、娘や孫たちとのメールのやり取りを楽しんでいる。