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お寺や、神社にお参りすると、手や口を清める水の注ぎ口がある。
大抵は、山門を入った場所にあるが、根来寺は、余りにも広大で、山門から、本堂まで、かなり離れたところにあるので、駐車場に車を入れて暫く歩いた、本堂の登り口に、すすぎの水がある。
六地蔵の前である。この六地蔵は、およそ、お地蔵様のイメージとかけ離れた、現在的な顔をしている。
キューピーさんに近いかなぁと見つめていて思った。
寒い冬場に、誰かが編んで被せてあげた毛糸の帽子が、一層お人形さんらしく見える。
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水の流れ出るのは、棕櫚で体を作られた鶏である。
嘴の所から、水が絶えず流れ出ている。
今年の干支に因んで作られたものだろう。
昨年、桜の頃に来たときには、どうだったのか記憶にない。
人出が多かったので、ゆっくり出来なかったせいにしておこう。
この鶏が、お腹に掛けている訴えがある。
「今年は、とりこし苦労をせぬ様に コケッコー コケッコー」
私も、この鶏の口からそそぎ出る水を、柄杓に受けて、手を清め、口を漱いだ後、可愛い六地蔵さんに水を上げながら、どうか取越苦労のない平和な日々をと願ってきた。