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嵯峨野巡りの中で、竹の道についで好きな風景はここである。
長閑な田園にしっくりとなじんだ藁葺き屋根の建物が、芭蕉の生きた時代に誘ってくれる。
弟子向井去来のこの草庵で、芭蕉は滞在して「嵯峨日記」を書いたといわれている。
当時去来が庵にいることを知らせるためにしたように、今でも、門を入った所の壁に、蓑と笠が掛けられているのが当時を偲ぶ趣がある。
落柿舎の前の広い土地は、京都市が買い、菜の花や京野菜を作って、景観を保護していると聞いた。
庵の前の大きい柿の木に、真っ赤な柿のなる頃にまたここを訪れたい。