山門は木立の中にあった。
頂いた説明書を、木陰の下で読む。
『鞍馬山は、毎日を明るく正しく元気よく積極的に生き抜くための活力を、本尊である尊天から頂く道場である。本来、いつでもどこにでも存在する尊天の活力が、特にこの鞍馬山に満ち満ちているからである。』
ここまで読んで、鞍馬山が信仰の山であることが、少し分かったような気がした。
じゃあ、「尊天」とは・・・と気になりケーブルに続く参道の石段をゆっくり登りながら読みすすめた。
『私たち人間をはじめ万物を生かし存在させてくださる宇宙生命、宇宙エネルギーであってそのはたらきは愛と光と力となって現れる。』
『自分に与えられた生命を輝かせながら、明るく正しく力強く生きていくことにある。宗教にも人種にも国境にもこだわることなく、共に生かされている万物の調和を祈ること』
一部だけだが、鞍馬山についての説明文の中から、納得したことなど書き上げてみた。
これは、きっと山岳信仰の共通した考え方なのではないかと思った