祈りの滝

金剛山と葛城山の間を、大和と河内を結ぶ３０９号線を山間を縫って走る。
水越峠である。
新しいトンネルが出来て、カーブの多い旧道を走ることはめったにない。
水越トンネルに入る手前に「祈りの滝」の標識を目にして、旧道をドライブしてみた。

峠の頂上に「祈りの滝」があった。
ずっと以前この峠を越えたことがあったのに、全く気が付かなかったのは、先を急いでいたからなのだろう。
車が３～４台停まっている。
この滝の左側に水汲み場があって、ペットポトルを持った人達が、給水口から水を汲んでいた。
こんな近くに湧水があるなんて知らなかった。
役の行者縁の行場らしい。
滝の水が、レースのカーテンのように岩肌を落ちる。太陽の光にきらきら光る。

滝の傍に、こんな説明があった。
無人販売の野菜が並べてある。
きっと、水を汲みに来る人達が、買って行くのだろう。

水越川を越えて、金剛山側に向かって、山に登る整備された階段が見える。
金剛山への登山道なのだろうか。
いつか、雪のあるの葛城山へ登った時、金剛山から雪の中を来たと言う青年に出会った。
このような山道を通ったのだろうかなどと、ふと思い出しながら眺めていた。